『オビ=ワン・ケノービ』キャストへの誹謗中傷に『スター・ウォーズ』公式が呼びかけ

5月27日(金)からDisney+(ディズニープラス)での独占配信が開始した『オビ=ワン・ケノービ』。そのキャストへの誹謗中傷をやめないファンに対し『スター・ウォーズ』公式が差別主義者にならないよう呼びかけたと米Varietyが伝えている。

キャストの元に届く心ない声…

ユアン・マクレガーがオビ=ワン・ケノービ役、ヘイデン・クリステンセンがダース・ベイダー役として戻ってくることが話題を呼んだ『オビ=ワン・ケノービ』。世界中の熱狂的なファンが首を長くして待っていた本作では、オビ=ワンを追うレヴァ役でモーゼス・イングラムが新たに参戦。

存在感を発揮しているモーゼスだが、配信以降、SNSには何百という差別的なメッセージが送り続けられているという。Nワード(具体的には黒人に対する差別表現と見なされる「nigger」を指すことが多い)を含む誹謗中傷の中には、「モーゼスが起用された理由は作品に多様性をもたらすためでしかない」という言葉も。

モーゼスは自身のInstagramストーリーで「この件について誰もなにもできない。このヘイトを誰にも止めることはできない」と動画を投稿。「みんなの前で、いま起きていることを言っている目的を自分に問いかけてみたけど、それさえ本当にわからない」と心境を明かした。

この後、『スター・ウォーズ』シリーズの公式Twitterは「我々はモーゼスをスター・ウォーズファミリーに迎え入れることができて誇りに思いますし、レヴァの物語が展開されることを楽しみにしています」と声明を発表。「もしいかなる方法でも、彼女を“私は歓迎されていない”という気分にさせようとする人がいたら、我々が言うべきことはただひとつ“お断り”です。スター・ウォーズの宇宙には2000万を超える種がいます。皆さんはどうかレイシストになることを選ばないでください」と訴えた。

主演のみならず製作総指揮も務めたユアンもビデオを撮影し、モーゼスへの支持を表明。「今起きていることを聞いて胃が痛くなりました。私たちはモーゼスを愛していますし、彼女の見方です。もし意地の悪いメッセージを彼女に送っているのであれば、私にとってあなたはもうスター・ウォーズのファンではありません」と意見を示した。

モーゼスは本作の配信前、ルーカスフィルムの重役たちから差別主義の“「スター・ウォーズ」荒らし”からハラスメントを受ける可能性があると注意を受けていたことを米The Independentに話していた。過去にもジョン・ボイエガやケリー・マリー・トランらがこうした被害に遭っていた経験から、今回も似たような事態が起きうると予測したルーカスフィルムは「起こったら知らせてほしい。いつでも助ける」という言葉をモーゼスにかけていたようだ。

モーゼスは「『オビ=ワン』はこれまでにないほど、多様性をもたらしてくれると思う。私にとっては遅かったくらい。ドロイドやエイリアンについては描くのに、有色人種について描かないなんて、筋が通ってない。ご存じの通り、今は2022年。私たちはやっとのことで変化の始まりにいる。でもなにも変わり始めないより、変わり始めるほうがよっぽどいい」と話していた。

『オビ=ワン・ケノービ』はDisney+にて毎週水曜日に新エピソードが更新中。本日6月1日には、第3話が配信されている。(海外ドラマNAVI)

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Photo:スター・ウォーズ公式Twitterより