『スーパーナチュラル』ロケ地となったカナダ・バンクーバーを巡るオンラインツアーをレポート!

世界中に熱狂的なファンを持つ大ヒット超常現象アクション『スーパーナチュラル』。スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて、1月26日(水)からのファイナルシーズン日本初放送を記念して、ドラマのロケ地をオンラインで巡るツアーが開催された。カナダのバンクーバーで撮影された本作に想いを馳せながら旅する気分を味わえるツアーのレポートをお届けしよう!

■メアリーとルシファーが閉じ込められた異世界やジャック誕生の湖畔のロケ地

生中継での解説に、事前収録の映像を盛り込みながら『スーパーナチュラル』のロケ地を巡るオンラインツアー。ディーンとサムがジャックを探しながら愛車のインパラを走らせる海岸沿いの車窓風景は、スコーミッシュ地域にある「Sea-to-Sky Highway」で撮影された。シーズン13の第1話「魔王の息子」に登場するこのシーンに映し出された雄大な景色を堪能しつつ、ツアーはメアリーとルシファーが閉じ込められた異世界の荒野にミカエルが現れたシーンのロケ地「The Makin Lands」へと向かう(シーズン13の第2話「地獄の扉」)。

事前収録日は寒波が来ており、真っ白な雪景色だったが、異世界を表現するのにピッタリの場所という印象だ。「Sea-to-Sky Highway」の「Sunset Marina」では、生まれたばかりのジャックがすぐに青年の姿に成長し、全裸のままドライブスルーに現れるシーンも撮影されたそうだ。

■サムが事件の調査をするお屋敷やカスティエルが悪魔と交渉する怪しげな路地裏を案内

ツアー当日は天候に恵まれ、生中継のバンクーバーには雪の跡もない様子。シーズン14の第15話「安住の地」で、サムとカスティエルが旅行者の男性の頭が爆発した事件の聞き込みに行くゲストハウスのロケ地となったのは、ニューウェストミンスターにある大きな民家「Pink House」。さらに中継はバンクーバーの「Gastown」地区に移動し、シーズン14の第20話「神の御心」でカスティエルが地獄に行きたいと悪魔に交渉する路地裏のロケ地、「Cambie Pub」へと進む。

このパブは、バンクーバーでは比較的お手頃価格でお酒を楽しめる店だそうだ。ここの裏手に小窓のあるドアをセットで作り、カスティエルと悪魔の会話を撮影。この辺りでは、同じエピソードでジャックが閉じ込められていた"マラクの箱"から逃亡し、街に飛び出すシーンも撮影された。このような街中で『スーパーナチュラル』の名場面が撮られていたなんて! 自由に旅行ができるようになったら、ぜひ訪れてみたい。

■実際にあるリサイクル施設と賑やかな街角で撮られた興味深いシーン

シーズン14の第9話「ミカエルの弱点」で、ディーンとカスティエルがミカエルに対する武器となる槍を手に入れるためにドリームウォーカーのカイアを探しに行くが、そのロケ地はニューウェストミンスターにあるリサイクル工場。ドラマでは田舎道をやって来たように描かれているが、実際は工場地帯と住宅街がある場所だったことが分かり、非常に興味深い。

そして、シーズン13の第7話「復活した者たち」で、ルシファーが異世界から現実世界に戻ってきたシーンを撮影した街角は、ニューウェストミンスターのダウンタウンにあるビル「Anvil Centre」辺り。人通りが多い街中で、ルシファーが「私はどこにいるのか?」と周囲の人に聞くシーンを撮っていたとは面白い!

■「最も聖なる人」のロケ地となったレストランとカフェ

ツアーは、サムとディーンが異世界の扉を開くための材料を探すエピソード、シーズン13の第15話「最も聖なる人」のロケ地2カ所へと向かう。一つは材料の内の"最も聖なる人の血"に詳しそうなアスター婦人に会いに行くレストランのロケ地となった「Piva Modern Italian」。「Anvil Centre」の1階にあるこのお店では、スタッフが日本人観光客を歓迎してくれる模様。

もう一つは兄弟がアスター婦人の紹介を受け、遺物収集家のグリーンストリートから"最も聖なる人の血"を譲ってもらう作戦を立てるために入るカフェのロケ地となった「Bruncheria Cafe」。

このカフェのオーナーは、撮影時に撮った写真を当ツアーに提供して見せてくれた。その中には、ディーン役のジェンセン・アクレスとオーナーとのツーショットも! カフェの前からインパラが走り出すところを撮影した映像も提供してくれるなど、ファンにとっては嬉しすぎるサービス♪

■『スーパーナチュラル』なのにカラフルでインスタ映え!?

シーズン13の第8話「サソリとカエル」の舞台となったイギリス・ケンブリッジ博物館も、バンクーバーの「West Pender Street」にある築100年のイベントホール「The Permanent」がロケ地となっている。

ツアーではその外観を紹介。そこから歩き、シーズン13の第19話「バタフライ・エフェクト」で、ロウィーナの暴走を止めるためにサムが彼女に銃を向けた路地は、カラフルに塗装されており、インスタ映えスポットとしても人気の「Pink Alley」。『スーパーナチュラル』で見たのとは大違いのキュートなロケ地でビックリしつつも、すごく行ってみたくなる場所だ。

一方、ニューウェストミンスターの「Hive Cafe」は、ディーンが大好きなホラー映画『ハチェットマン』と絡めたエピソード、シーズン14の第4話「ハロウィンの復讐」に登場するフィギュアショップのロケ地で、ここの生中継にも大いにワクワクした! 「Hive Cafe」は、日本人のパン屋さんが作るメロンパンやクッキーが買えるため人気なんだとか。

■超常現象を体感できるロケ地が印象的

ツアーの中でも強く印象に残ったのは、カスティエルが天国に行く度に天使と待ち合わせをする公園(シーズン14の第19話「ジャック・イン・ボックス」ほか何度か登場)のロケ地である「Willard Park」と、サムとディーンとカスティエルが大量のゾンビに囲まれる墓地(シーズン14の第20話「神の御心」)のロケ地となった「North Vancouver Cemetery」。

この二つは、『スーパーナチュラル』のファンならぜひ訪れてみたい場所ではないだろうか。特に、公園の砂場が天国の門になるのは、本作ならではだと思うので、カスティエルがいた場所に立つことができたら、ファンにとってはこの上ない喜びを感じるに違いない。

実際に行くことができなくても、『スーパーナチュラル』の世界観を存分に楽しみながら体感できたオンラインロケ地ツアーだった。

『スーパーナチュラル』ファイナルシーズン 放送情報

スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて(全20話)
1月26日(水)9:30より日本初放送
[二カ国語版] 毎週水曜 18:00
[字幕版] 毎週水曜 9:30

(取材・文/清水久美子)

Photo:『スーパーナチュラル』オンラインロケ地ツアー 『スーパーナチュラル』© Warner Bros. Entertainment Inc.