現在公開中の映画『女王陛下のお気に入り』で、第91回アカデミー賞で主演女優賞を獲得したオリヴィア・コールマン。彼女は、受賞スピーチで共演者のエマ・ストーンのことを"エミリー"と呼んだのだが、それにはちゃんとした理由があった。米TIMEが報じている。
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『女王陛下のお気に入り』の舞台は18世紀初頭、フランスとの戦争状態にあるイングランド。王位に就いている気まぐれで病弱な女王アン(オリヴィア)の背後で、幼馴染のレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が女王を動かし、絶大な権力を振るっていた。そんな中、没落したサラの従妹アビゲイル(エマ)が召使いとして参内し、その魅力がレディ・サラとアン女王を惹き付ける。レディ・サラはアビゲイルを支配下に置くが、一方でアビゲイルは再び貴族の地位に返り咲く機会を伺っていた。戦争の継続をめぐる政治的駆け引きが続く中、急速に育まれるサラとの友情がアビゲイルにチャンスをもたらすが、その行く手には数々の試練が待ち受けるというストーリー。
受賞したオリヴィアはウィットに富んだスピーチの中で、「エミリー、レイチェル、恋に落ちることができるほど世界で最も愛すべき二人の女性たち。彼女たちと毎日仕事を一緒にするのは、全然大変ではなかったわ、皆さんわかるわよね」と、共演者に語りかけた。ただその時視聴者の中には、なぜ"エミリー"と呼んだのかと疑問に思った人もいたようだ。
エマ・ストーンの本名は、エミリー・ストーン。2017年のWマガジンのインタビューで、エマは名前の経緯を語っていた。「本名はエミリー・ストーンなの。俳優業を始めた時、すでにエミリー・ストーンという名の人がいたのよ。それでエマに変えたの。16歳が考える名前って面白いわよね。当時"ライリー・ストーンにするわ!"って公言して、半年くらいライリーって呼ばれていたのよ。でも、やっぱりライリーじゃないなって思ったの。それでエマにしたの。でもやっぱりエミリーが恋しいわ。エミリーに戻りたい」
そんな心情を語っていたエマのことを"エミリー"と呼んだオリヴィア。それほどエマと親しい間柄だったと想像がつくだろう。
オリヴィアは本作でアカデミー賞のほかに、第75回ヴェネチア国際映画祭で女優賞や、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞も受賞。さらに、ドラマ『ナイト・マネジャー』でゴールデン・グローブ賞助演女優賞も受賞しており、TV、映画どちらの業界でも名実共に演技派女優の地位に登りつめている。(海外ドラマNAVI)
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オリヴィア・コールマン
(c)Tom Rose