4月12日(金)より公開となる、『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメが主演する映画『ビューティフル・ボーイ』。学園ミステリードラマ『13の理由』の脚本家ニック・シェフの実話、8年をかけてドラッグ依存を克服するまでの彼と支え続けた家族の物語だ。同作の公開を記念し、家族の絆を描いた映画5選をご紹介しよう。
■『ビューティフル・ボーイ』
音楽ジャーナリストの父親デヴィッドと、息子ニックがそれぞれの視点から描いた2冊のベストセラー回顧録が原作。成績優秀でスポーツ万能のニックは、ふとしたきっかけで手を出したドラッグにのめり込み、更生施設に入っても抜け出したりと効果がなく再発を繰り返すが、父親は大きな愛で包み込む。悩みを抱え、中毒に苦しむニックを熱演したティモシーはゴールデン・グローブ賞やBAFTA(英アカデミー賞)にノミネート。愛の力で人はやり直すことができると力強く訴える珠玉の人間ドラマだ。
■『ビッグ・フィッシュ』
疎遠になってしまった父と息子が永遠のお別れを前に和解する姿を、ティム・バートン監督がファンタジー風味たっぷりに描く感動作。初めての子どもがもうすぐ生まれるウィルは、父エドワードの病状が悪化したことから実家へ向かう。昔から自分の体験を面白おかしく信じられないような摩訶不思議な話として語るエドワードに対し、大人になるにつれ反発するようになったウィルだが、完全なホラ話と思っていた父の話が真実に基づいていたと知り...。最後の最後にようやく理解し合い、父の思いを汲んでウィルが彼を送り出す様は涙なしには見られない。
■『I am Sam アイ・アム・サム』
本作のテーマは、父親とは何か。知的障害のために7歳の知能しか持たないサムと愛娘ルーシー。母親はルーシーを産んだ直後に姿を消したが、娘を心から愛するサムと、幼いながらしっかり者のルーシーは、親切な隣人のおかげもあって幸せに暮らしていた。しかしソーシャルワーカーがサムを養育能力なしと判断したため、二人は離れ離れになってしまい、ルーシーを取り戻したいサムは弁護士を雇う。子どもへの愛情にあふれるサムの姿を通し、子どもを育てるために必要なものとは何かを訴えかける。
■『gifted/ギフテッド』
『I am Sam』同様、子どもにとっての幸せとは何かを考えさせる作品。天才数学者だった姉の自殺後、その一人娘メアリーを引き取ったフランク。メアリーが数学の特別な才能を持つことから周りは特別な教育を受けさせるよう勧めるが、彼女を普通に育てるという約束を姉と交わしたフランクはこれを拒否。するとメアリーの祖母イブリンが孫娘の親権を得ようとしてくる...。『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスが姪を優しく見守るフランクを好演。フランクとメアリー、そして片目の猫フレッドを交えた家族は見ていてホンワカさせられること間違いなし。
■『チョコレートドーナツ』
アラン・カミング(『グッド・ワイフ』『インスティンクト -異常犯罪捜査-』)主演、実話を元に、家族の形を問う感動作。1979年のカリフォルニアで出会い愛し合うようになったルディとポール。彼らは、ルディのアパートの隣室に暮らすダウン症の少年マルコが、薬物中毒の母親が逮捕されたことで施設送りになるところを引き取り、3人で暮らし始める。しかし、当時の法律ではゲイであるルディたちは養育者として認められず、裁判でマルコと引き離されてしまう。血はつながらなくても、法に認められなくても、深い愛情で結ばれる3人を待つ悲しいラストに胸が締めつけられる。
『ビューティフル・ボーイ』は4月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開。(海外ドラマNAVI)
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『ビューティフル・ボーイ』
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