『夜になるまえに』『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベル監督最新作『永遠の門 ゴッホの見た未来』が11月8日(金)より全国公開となる。主人公フィンセント・ヴァン・ゴッホを演じたウィレム・デフォー(『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』)は、本作で第75回ヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞に輝いたほか、第91回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。そんな彼を支えた弟テオ役のルパート・フレンド(『HOMELAND』)のインタビュー映像が届いたのでご紹介しよう。
フィンセントとテオとの家族愛は、二人の間でやり取りされた手紙が残っていることもあって有名。画商のテオは兄を精神的にも経済的にも支えていた。今回届いた映像の中で、ルパートはそんな二人の関係について「とても深い愛の物語」と説明する。
ルパートはもともとシュナーベル監督から本作の話を耳にしており、正式なオファーを受けた時にはちょうどゴッホにゆかりのある場所へ旅行に行くところだったという。それを知った監督が「冗談だろ?」と驚いたような偶然は、ルパートがテオを演じる運命だったからこそ起きたのかもしれない。
本作が描くゴッホは世の中で認められず、近しい芸術家たちとも真っ当な人間関係を築けず、常に孤独の中に生きている。そんな彼が唯一才能を認め合い、心の内をさらけ出すことのできたポール・ゴーギャンとも、共同生活の末に破綻。そして、いまだ多くの謎が残る死――。生きているうちに誰にも理解されなくとも、自分が見た「世界の美しさ」を信じ、筆を握り続けたゴッホ。不器用なまでに芸術と向き合った孤高の画家が、自らの人生を通して何を見つめていたのかを圧倒的映像美で綴る感動作だ。
ルパートとウィレム以外のキャストは、オスカー・アイザック(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』)、マッツ・ミケルセン(『ハンニバル』)、マチュー・アマルリック(『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』)、エマニュエル・セニエ(『潜水服は蝶の夢を見る』)など。
幼い頃から精神に病を抱え、まともな人間関係が築けず、常に孤独だったフィンセント・ファン・ゴッホ。才能を認め合ったゴーギャンとの共同生活も、ゴッホの衝撃的な事件で幕を閉じることになる。あまりに偉大な名画を残した天才は、その人生に何を見ていたのか――。
『永遠の門 ゴッホの見た未来』(配給:ギャガ、松竹)は、11月8日(金)新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー。(海外ドラマNAVI)
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『永遠の門 ゴッホの見た未来』
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