『アベンジャーズ/エンドゲーム』脚本家がキャプテン・アメリカを復帰させたくない理由

全世界興行成績で歴代1位となった大ヒット映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の脚本家が、あるインタビューの中でクリス・エヴァンスがキャプテン・アメリカとしてマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に戻ることはないと示唆したという。(※本記事は『エンドゲーム』に関するネタばれを含みますのでご注意ください)

『エンドゲーム』のラスト、キャプテン・アメリカはインフィニティ・ストーンを元の場所へ戻すためにタイムトラベルで過去へと向かうが、その際にかつてアクシデントにより離れ離れになっていた元恋人ペギー・カーターのもとへ舞い戻り、現代で生きる代わりに1950年代で彼女と幸せな人生を送る道を選んでいた。

クリスは、2011年の『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』から約8年にわたりキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャーズを演じてきたが、『エンドゲーム』でアベンジャーズの物語が完結することに合わせて、自身もMCUを引退すると宣言していた。しかし、同じく『エンドゲーム』をもってMCUから退くと伝えられていたアイアンマン/トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jrは、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウが主人公となる来年公開映画『ブラック・ウィドウ』で再びアイアンマンとして登場するとの噂が浮上している。ちなみに『ブラック・ウィドウ』の時代は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の間に設定されている。

このほど、米Screen Rantのインタビューに応じたのは脚本家のクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリー。『キャプテン・アメリカ』シリーズ3作品と『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』で脚本を担当してきたこのコンビは、キャップの物語はこのままにしておくのがベストだと考える理由について次のように述べている。

「キャップについて書くのが好きだし、エヴァンスのことも大好きだ。でも、トニーもそうだが、彼らに関しては最善のゴールに導いたと思っている。復帰させるためにわざとらしいものを作り出すことはしたくないんだ」(マルクス)

「これは映画界ではとても重要かつ興味深いことなんだ。非常に成功しているスタジオが、利益を考えずに行動したのだからね」(マクフィーリー)

ファンとしては大好きなキャラクターを大好きな俳優にもう一度演じてほしいと願わずにはいられないかもしれないが、MCUのように長年にわたりヒットし続けているシリーズだからこそ、引き際を見つけ、美学を持って去ることは大切なのかもしれない。

『ブラック・ウィドウ』は2020年5月1日(金)に日米同時公開。(海外ドラマNAVI)

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『アベンジャーズ/エンドゲーム』
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