『THIS IS US』のランダル役が再び父親に...家族の絆を感動と希望で描く『WAVES/ウェイブス』

米NBCの感動のヒューマンドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』でランダルを演じ、ゴールデン・グローブ賞とエミー賞の主演男優賞に輝いたたスターリング・K・ブラウンが出演する映画『WAVES/ウェイブス』。4月10日(金)より全国公開となる本作は、『ムーンライト』『ロブスター』『レディ・バード』など数々の話題作を世に送り出している気鋭の映画製作スタジオA24が放つ最新作だ。傷ついた若者たちが新たな一歩を踏み出す感動と希望の物語は、全編に流れる超豪華アーティストによる楽曲も話題となっている。スターリングが作品に込める想いとともにその物語を彩る音楽をご紹介しよう。

高校生タイラー(『スタートアップ』のケルヴィン・ハリソン・Jr)は、成績優秀なレスリング部のエリート選手。美しい恋人アレクシス(『ユーフォリア/EUPHORIA』のアレクサ・デミー)もいる。厳格な父親ロナルド(スターリング)との間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていた。そんなある日、肩の負傷が発覚し、不運にも医師から選手生命の危機を告げられる。そして追い打ちをかけるように、恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の歯車に翻弄され、自分を見失っていく――。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こり...。

『THIS IS US』では、自分を捨てた親に思いを馳せながら成長し、自身も親となりながら自らのルーツを探し続けるという役どころを演じたスターリング。本作ではまた違った父親像をみせている。

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ウィリアムズ家は上流の暮らしを得るために勤勉に働き、スターリング演じる父・ロナルドは子どもたちをまっとうに育ててきた。厳格な父として、「成功するには他の者の10倍努力しろ」と息子にもプレッシャーを与えることで、子どもにもアメリカ社会で生きていく術を学ばせてきた。しかしそのプレッシャーが、息子タイラーの人生の歯車を狂わせていき、ついにはウィリアムズ家に悲劇が訪れることになってしまうのだ。

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スターリングは家族の在り方について、「この映画を通して、両親が成長していくためには、子どもをある程度信頼すべきだと気づきました。なぜなら子どもたちを追い詰めすぎると、彼らは反抗するか逃げ出してしまうからです。ロナルドは、家族がバラバラになって初めて、娘と新たに向き合うことができました。彼がタイラーにもエミリーと同じように自身の弱さを見せられていたのならば、タイラーに"真の強さ"を示すことができたでしょう。"真の強さ"とは、完璧であることでもすべてをコントロールすることでもない。苦しい時に大切に思ってくれる人たちに寄りかかること、つまりは救いを求めることこそが強さなんです」と語った。

そして実は『THIS IS US』と同時期に撮影をしていたという本作。「クレイジーなスケジュールだったよ」と言いながらも、月曜日から金曜日まではドラマの収録、週末は『WAVES/ウェイブス』の撮影と、同時に二人の役を演じることを楽しんでいたというスターリング。

そして本作の主役とも呼べるのは、今の音楽シーンをリードする豪華アーティストたちが手掛ける31の名曲。トレイ・エドワード・シュルツ監督が事前に本編に使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから脚本を着想し製作された。監督自身が"ある意味でミュージカルのような作品"と語るように、全ての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用され、時には音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝える。

<物語を彩る豪華31曲のプレイリスト>はこちらから
https://www.phantom-film.com/waves-movie/

誰もが体験する青春の挫折、恋人との別れと出会い、親子の確執、家族の絆、そしてすべての傷を癒す愛といったさまざまなテーマを、実験的かつ現代的な手法で鮮烈に描く『WAVES/ウェイブス』は、選び抜かれた31の楽曲がひとつの物語を紡いでいく、ミュージカルを超えた「プレイリスト・ムービー」。曲や歌詞が登場人物の心の声を伝え、新しい体験ができる映画だ。サウンドに乗ってカメラが360度回転するオープニングの7分間はとりわけ圧巻! スクリーンいっぱいに躍動するサウンドや息を呑むほど美しい色彩と独創的なカメラワーク、登場人物の心情を疑似体験するストーリーテリングなど、いまだかつてない映像体験を是非劇場で体感して欲しい。

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感動と希望をもたらし、映画の持つ無限の可能性を感じさせてくれる映画『WAVES/ウェイブス』は、4月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『WAVES/ウェイブス』  4月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー 配給:ファントム・フィルム ©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.