ディズニーの実写版映画『美女と野獣』で素晴らしい歌声を披露したダン・スティーヴンスが、『ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~』で歌わずに吹き替えになった理由を明かしている。米JastJaredが報じた。
Netflixで配信中の『ユーロビジョン歌合戦』は、世界最大級の歌合戦に出演するチャンスを手にした田舎町のデュオ、ラーズとシグリットが、有名なライバルや邪魔者を蹴散らしながら夢を叶えようとする姿が描かれる新作コメディ映画。
ダンは番組に出場して、ラーズ&シグリットのライバルとなる女たらしのアレキサンダー・レミトヴ役で出演しているが、彼の歌声は映画では使用されていない。
その理由だが、アレキサンダーが歌うシーンのボーカルは撮影が終わる数カ月前まで録音されず、そうするうちに新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大して製作に影響し、ダンは自身の歌声を提供できなかったとのこと。よって、代わりに映画ではスウェーデンのシンガー、 Erik Mjönesの歌声が使用されている。
残念ながらダンは美声を披露することができなかったが、アレキサンダー役でバックダンサーを従えてステージに上がり、ダサい衣装を着て大勢のファンの前でパフォーマンスするのは最高だったとコメントしている。
『ユーロビジョン歌合戦』では、『俺たちニュースキャスター』をはじめとする『俺たち~』シリーズで知られるウィル・フェレルがラーズ役を演じ、シグレット役には、『君に読む物語』やマーベル映画『ドクター・ストレンジ』などで活躍するレイチェル・マクアダムスがキャスティングされている。
実はレイチェル扮するシグレットの歌声も吹替えで、若干14歳でジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト2006にスウェーデン代表として出場し、3位に輝いた実績を持つシンガー、モリー・ミー・マリアン・サンデーンが担っているそうだ。
ダンは、貴族と使用人の愛憎関係を描く大ヒット英ドラマ『ダウントン・アビー』のマシュー・クローリー役で注目され、マーベルドラマ『レギオン』に主演し、今年はハリソン・フォード(『スター・ウォーズ』シリーズ)と共演した文芸冒険映画『野生の叫び声』が公開された。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~』©John Wilson/NETFLIX ©Jonathan Olley/NETFLIX