ドラマ『モダン・ファミリー』で人気を博したコメディー俳優アダム・ディヴァインが暴走スマホと恋のバトルを展開する映画『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』が8月14日(金)より劇場公開される。なかなか観られないアダムの主演映画、しかもおバカでキュートな魅力が満載! 夏休みイチオシ爆笑映画としてオススメしたい。【映画レビュー】
海外ドラマファンには、『モダン・ファミリー』で破天荒なヘイリーとカップルになる生真面目なアンディ役でおなじみだが、映画ファンにとっては、『マイ・インターン』や『ピッチ・パーフェクト』など、脇で光る"おもろい俳優"という認識だ。本国アメリカでは大人気なのに、なんで日本じゃパッとしない?......と嘆いていたら、来たよ、来ました、単独主演作! しかも、スマホ世代から圧倒的共感を集めた大ヒット邦画『スマホを落としただけなのに』へのリスペクト満々のタイトルも、わかりやすくてGood!
肝心の物語だが、主人公のフィル(アダム)は、子どもの頃からスマホ依存症で、恋人も友だちも欲もないインドア青年。タイトル通り、スマホがぶっ壊れて新たな機種に変更するが、このスマホにはなんと "ジェクシー" と名乗るライフコーチ機能が搭載され、彼女の完璧なコーチングによってフィルの人生が変わり始める。同じ職場で友だちもでき、念願の恋人ケイト(アレクサンドラ・シップ)との関係も順風満帆。ところが、不覚にもフィルに恋したジェクシーは、嫉妬に狂い、今度はあらゆる手段を使って彼の幸せを邪魔しようとする。
恋は盲目と言うけれど、とにかくジェクシーがヤバすぎる! せっかくフィルを更生させたのに、上司に悪口メールを送るわ、秘密のヌード写真を流出するわ、ケイトに元カレを引き合わせるわ、もう暴走し放題! 恋する気持ちを通り越して、ストーカー?スパイ?いやいや、もはや暗殺者?ジェクシーの猛攻撃を受けながら、あたふたするアダムのおバカなリアクションに大笑いしながら、「スマホに負けるな!」「アプリを削除しろ!」と思わず応援したくなる。
スマホ社会を風刺した爆笑必至の痛快作。『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の脚本家コンビ、ジョン・ルーカス&スコット・ムーアがメガホン取った"アダム・ディヴァイン満喫ムービー"で、今年の夏を明るく元気に乗り切ろう!
映画『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』は、8月14日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。
(文/坂田正樹)
Photo:『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』(c)2019 CBS Films Inc. All Rights Reserved.