車椅子の娘を溺愛する母親の狂気の暴走を描いたサイコ・スリラー映画『RUN/ラン』。6月18日(金)より公開となる本作より、主演サラ・ポールソンとキーラ・アレンによるインタビュー映像を独占解禁。
映画『search/サーチ』(2018)の成功によって一躍、新世代スリラーの旗手となったアニーシュ・チャガンティ監督が、同じ製作チームと組んで完成させた長編2作目となる『RUN/ラン』。チャガンティ監督がスリラーの原点に回帰した意欲作でもある本作は、ヒッチコック作品のスタイルに新鮮な視点と独特なひねりを加え、ジャンル映画の王道をゆく醍醐味を追求している。
ある郊外の一軒家で暮らすクロエは、生まれつき慢性の病気を患い、車椅子生活を余儀なくされている。しかし常に前向きで好奇心旺盛な彼女は、地元の大学への進学を望み、自立しようとしていた。そんなある日、クロエは自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれている母親ダイアンに不信感をを抱き始める。ダイアンが新しい薬と称して差し出す緑色のカプセル。それは決して人間が服用してはならない薬だった。なぜ最愛の娘に嘘をつき、危険な薬を飲ませるのか。そこには恐ろしい真実が隠されていた。ついにクロエは母親の隔離から逃げようとするが...。
今回解禁された映像は、サラ・ポールソンとキーラ・アレンの二人がリモート形式でインタビューを受けた際の映像となっている。『アメリカン・ホラー・ストーリー』でお馴染み、エレガントなホラーの女王サラ・ポールソンは、たくさんのバラの模様があしらわれつつも襟元は花が枯れているという独特なデザインのブラウスを身に纏い、鮮やかなまでに印象的な赤色のルージュをつけ、ファン期待通りの出で立ちで登場。一方、本作が映画デビュー作となる23歳の新人女優キーラ・アレンは初々しさを微塵も感じさせない堂々とした受け答えっぷりが印象的。
本作への出演の決め手を聞かれたサラは、「アニーシュ監督の作品という点に純粋に惹かれた」と答え、監督の前作『search/サーチ』の独創性に驚き、感動を覚え、監督の映画作りを見てみたいと思ったと話す。また、娘クロエ役のキャスティングについて質問したサラに"ただ人気があるだけの女優を起用する気はない"と答えた監督のエピソードを引用し、「自分の作りたい作品を作れる人だと直感した。そのために信念を貫く監督」だと、監督の映画作りに対する姿勢を絶賛した。
そんなサラが演じる毒母ダイアンの手から逃れるべく、脱出を図る娘クロエを演じたキーラは、親子が衝突するのは「17歳(劇中のクロエの年齢)なら誰もが経験すること」と話す。その上で、本作の特筆すべき点の一つとして「"クロエ"が興味深い人物として描かれている点」を挙げ、一般的なハリウッド映画で10代の女の子のキャラクターは「典型的な高校生か、性的要素が強すぎるか、脇役と決まっていた。彼女たちを真剣に描く作品は希少。(その点で)本作は10代の女の子には物語を語る価値があると伝えている作品。今の映画界では先鋭的なことだと思う」と本作を評した。
映画『RUN/ラン』は、6月18日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋他全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
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