『キングスマン:ファースト・エージェント』ヴィランに必要な条件とは?

表の顔は高貴なる英国紳士。裏の顔は世界最強のスパイ組織"キングスマン"。スタイリッシュな英国紳士が、ド派手で超過激なスパイアクションを繰り広げる大人気シリーズの最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』が公開中。

『キングスマン』シリーズといえば、奇才マシュー・ヴォーン監督ならではの迫力のアクションやスタイリッシュな演出、ユニークなガジェットだけでなく、息の合った主役二人の最強バディの活躍が何といっても魅力的だ。

しかし、実は"主役の二人に並ぶほど"強烈な印象を放つヴィランの存在も、本シリーズが多くの人々を虜にしている魅力のひとつ。過去2作でも、SIMカードで人類を凶暴化させ互いに傷つけあうことで人類滅亡を狙うIT富豪リッチモンド・ヴァレンタインや、ヘマを犯した部下を直接ミンチ機にブチ込んで罰する麻薬組織の女ボスポピー・アダムズなど、あまりにもクセが強すぎるヴィランたちが登場し、その個性豊かなキャラクターたちが多くの支持を得てきた。そんな魅力溢れるヴィランたちの生みの親であるマシュー・ヴォーンが、最新作でまたもや強烈すぎる個性を持つヴィランを誕生させた。その名は、ラスプーチン。

世界大戦の裏に隠された、国家に属さない秘密結社"キングスマン"の誕生秘話が明らかとなる本作。世界を混沌に陥れようとする闇の狂団によって大戦が勃発し人類破滅へのタイムリミットが迫る中、立ち上がったのは、"キングスマン"創設に関わる高貴なる英国紳士のオックスフォード公とその仲間たち。一刻も早く世界大戦を止めようと奔走する彼らだったが、そんな彼らの前に立ちはだかったのが、猟奇的な形相のヴィランラスプーチン。彼は、今なお歴史にその名を残す"不死身の怪僧"として恐れられている人物で、闇の狂団からロシアに送り込まれた恐ろしき刺客。ロシア皇帝の家族にまで取り入り、戦争遂行のために非道な方法で歴史を操ろうと目論んでいたのだった。

すでに解禁となっている本編映像でも、ただならぬ気配を醸し出しているラスプーチンの姿が捉えられているが、突如クラシック音楽に合わせて華麗に踊りながら、巧みな剣術で攻撃してくる彼の姿はクレイジーそのもの。オックスフォード公たちは、人智を超えた彼の戦闘能力により翻弄されながらも、一瞬たりとも目の離せないスピーディな攻防が繰り広げることとなる。

ヴォーンは魅力的なヴィランを描く上で重要なこととして、「いつでも観ている人たちが、ヴィランや彼の精神に理解できるところがあり、どこか共感できるものものがあることが大事だと思っている」と説明。その一方で、「ただし大事なのは、ヴィランがその問題を解決するために使う手段だ。それには同意できないし共感できないと。

例えば、リッチモンド・ヴァレンタインはみんなを凶暴化できなかったら、頭が爆破されても、それは問題ないと思っている。でも、彼がもしここで崇高な手段を使えば問題ないわけだよね。つまり、僕にとってヴィランを作る上で大事なのは、彼らがやりたいことには共感できるけど、そのための手段には全く共感できないと言うことなんだ」とも語り、彼が描くヴィランたちは"誰もが共感できる要素"を持ちながらも、人とは違った狂気的な手段を選んでしまうという共通点があるのだという。

ラスプーチンはじめ、世界大戦を密かに操る闇の狂団たちは、一体どのように世界大戦を引き起こそうとするのだろうか? そして、オックスウォード公たちは彼らにどう立ち向かい、どんな過激なアクションを繰り広げるのか? キングスマンの超過激なファースト・ミッションに登場する、個性的なヴィランの存在にも注目してみてほしい。

映画『キングスマン:ファースト・エージェント』は、大ヒット公開中!

(海外ドラマNAVI)

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