Netflixから『スター・トレック』シリーズの撤退が続く―。2017年にスタートした『スター・トレック:ディスカバリー』が昨年Netflixでの配信を終了し、現在はParamount+のみで展開されていることをお伝えしたが、『新スター・トレック』もその道に続くようだ。
『スター・トレック』シリーズの情報サイトTrekCoreのTwitterアカウントは、『新スター・トレック』の画像を掲載するとともに、4月2日以降はNetflixにて同番組の視聴ができなくなると伝えている。
If you're in the United States, looks like STAR TREK: TNG will be warping off of Netflix at the end of March.
As expected, the #StarTrek franchise is rapidly consolidating towards becoming a Paramount+ exclusive.#StarTrek pic.twitter.com/OeXBS9YeND
— TrekCore.com (@TrekCore) March 3, 2022
「米国にお住まいの方は、『新スター・トレック』をNetflixで視聴できるのは3月末までです。おそらくご存知の通り、『スター・トレック』フランチャイズはParamount+独占に向け、統合を進めています」
3月4日(金)より『スター・トレック:ピカード』シーズン2の配信がPrime Videoにてスタートしたが、これには『新スター・トレック』に登場したQ(ジョン・デ・ランシー)が久しぶりにカムバックを果たしている。新シーズンに併せて過去作を振り返りたいファンからは残念がる声も上がっている。
昨年、『スター・トレック:ディスカバリー』がNetflixから撤退したときも、米国とあわせて日本での配信も終了したため、『新スター・トレック』も同様に国内での視聴ができなくなる可能性はある。
Paramount+は現在、海外市場での展開を進めており、2022年にイギリスやドイツ、オーストリアなど20カ国以上でのローンチを予定しているというが、日本への参入については明らかになっていない。
『スター・トレック』シリーズを手がけているアレックス・カーツマンは、『スター・トレック:ディスカバリー』の新作スピンオフ『Star Trek: Strange New Worlds(原題)』のTCA(TV批評家協会)パネルにて、「私たちは数年先まで考えなければいけません。2、3年後に新たな番組が放送するためには、今から計画を立てなければいけないのです。現在、企画を進めている多くのものが形になり始め、私たちは心から楽しんでいます」とシリーズの今後についてコメントしており、スピンオフ『Star Trek: Section 31(原題)』のほかにも、もう1作品進めている作品があることを認めたが、詳細については固く口を閉ざした。
また、Paramaout+のオリジナルプログラミング責任者であるジュリー・マクナマラは、『スター・トレック』フランチャイズが市場に溢れないように心がけていると述べており、『Sectiton31』は現在進行している作品が終了するまでリリースされないと見られている。
カーツマンも、「そうは見えないかもしれませんが、私たちは量的なビジネスには興味がありません。それが『スター・トレック』の世界に役立つとは思えないです」と話し、異なる世界を持った各シリーズを質の高い作品にすることに注力していると述べていた。
『スター・トレック』フランチャイズならびにParamount+の今後に引き続き注目しておきたい。(海外ドラマNAVI)(海外ドラマNAVI)
Photo:
『新スター・トレック』 ©FAMOUS