アメリカでは、新学期が始まる秋は、日本と違って「色々始まる!予感」の季節である。
10月末のハロウィーンから、11月末にアメリカで2番目に大きい祝日の感謝祭があり、そして最大イベントのクリスマスに向けて、アメリカ社会は一気にヒートアップしていく!!
しかも今年は4年に1度の大統領選挙の年である。いつもより輪に掛けて色々盛り上がっていくに違いない!!
...と、いうようなことを各放送局のマーケティング・チームは考える訳だ(笑)
結果。
ウォーミングアップ的な役割の9月から10月に掛けて、各放送局は一番気合いの入ったドラマをどんどん市場にぶち込んでいく。
だからこの時期は、年間を通して一番おもしろいドラマを期待して良い。
論理的に考えても。
さて今年はどういうラインナップが来るか、期待作は何か、各局の注目タイトルをご紹介する。
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まず筆者の一番期待する作品であるが・・・はい,
AMCの『ウォーキング・デッド』シーズン3である!
異論は認めん。
今のところの注目ポイントを3点まとめると、
1.リックの相棒ショーン亡き後のグループの存亡
2.ゾンビ使い・ミショーンを始めとした新キャラ
3.デリルの兄貴のチュパカブラ・メリルが再登場するのか
といったところか。
10/14 21時から・・・よし録画入れたと。次!
今年のスクリーニングで筆者のベスト作品に挙げた、
FOXの『The Mob Doctor』(直訳:マフィアの医者)も楽しみだ。
将来を嘱望された、美しすぎる若手女性外科医の裏の顔はマフィアのお抱え医師。
対立するマフィアの手術の担当医になったグレイスは、当然医療ミスに見せかけて殺害をするように指示される。彼女の医師としての良心はそれをすることを許さないが、拒絶すると自分と家族の命が無い。さぁどうする!というのが第1話目のプロット。
とっても楽しみ!!
9/17 21時からと・・・次!
CBSからは
『Made in Jersey』(直訳:ニュージャージー産)である。
ソニー・ピクチャーズが製作で、ソニーの副社長も絶賛するスタジオ上げてのイチオシ女優、ジャネット・モントゴメリーが主演する。
NYの隣の州、ニュージャージ出身の若手新人弁護士が、学校で学べない、いわゆるストリート・スマートと呼ばれる実践の知識を使って、NYで活躍をするという、まぁよくあるアメリカのデフォ設定がふんだんに詰まった作品なのだが、その何と言うか本当にヒロインが可愛いのが注目の理由。
黒髪で線が細くて、でも凛とした、日本で人気が出そうな感じである。
9/28 21時からと・・・とりあえず予約!
ABCからは何と言っても
『Last Resort』(直訳:最後の楽園)だ。
アメリカの最新鋭原子力潜水艦が、アメリカ内部から突然攻撃を受ける。
孤立しているために本当の敵が分からないが、逆に孤立しているからこそ、その敵の続く攻撃から逃れることが出来た。その裏切り者の仕業により、すっかりアメリカ国内では反逆者の汚名を着せられてしまう。
自分たちの汚名を晴らすため、そして祖国アメリカを守るため、立ち上がる乗組員達。
骨太の愛国アクションである。
とてもTVドラマとは思えないCG技術、スケールのデカさが期待を煽る!
9/27 これは20時からか!子どももターゲットに入っているのだな。
愛国心を煽られる大統領選挙の年に、うってつけの企画である。
もしかしたら大ヒットなるかも。次!
もうひとつABCから。
『666 Park Avenue』(直訳:パーク通り 666番地)
666とは、聖書で悪魔を意味する数字。
アメリカでは番地でも、電話番号でも6が続けて二つ以上入っているだけで不吉とされる。
それが6が3つも入った番地である。アメリカ人はこれを見て、「あ、やばい住所だな」とすぐに分かる訳である。
『LOST』のおっさん、ロックが主演するオカルト・ドラマ。
9/30 22時からか・・・予約!次!
CWの
『ARROW』(直訳:矢)だ。
DCコミックの『グリーン・アロー』が原作。(『アベンジャーズ』のホークアイとは全く違うのでご注意を!)富豪の跡取りドラ息子が遭難し流れ着いた無人島で、強靭な身体とサバイバル技術を身に付け、そして何故か高度なIT技術まで習得して5年ぶりに街に戻ってくる。仕組まれた遭難事故の復讐のために!というプロット。
筆者の嫌いな白人イケメンが主演である。
しかしこいつ(ステファン・アメル)が超絶カッコいいのだ。あの腹筋。認めざるを得ない。
10/10 20時から。平日の8時か。予約しとくか。次!前編最後の紹介作品。
NBCの
『Revolution』(直訳:革命)だ。
誰かの陰謀により、突然全ての電気が失われた世界。
アメリカ開拓時代のような牧歌的な生活を営む人々。しかし突然現れた盗賊集団にヒロインの父親が殺され、弟がさらわれていく。弟を救うため、そして電気を取り戻すため(笑)、訳ありな元特殊部隊出の叔父と一緒の冒険物語。
印象的なシーンがある。それがこの作品を前編の最後に選んだ理由。
何故か世界的な大停電が来ることを知っていたヒロインの父。
来るべき時が来て、もう電気が戻らないことを知る。
その直後、おもむろに冷凍庫からまだ冷たいアイスクリームを取り出し、子ども時代のヒロインとその弟に差し出す。
いつもきっと、そんなに自由に食べらせてもらえないアイスクリームを突然もらった子ども達は、無邪気に大喜びして、ロウソクの光の中、そのアイスクリームを思う存分食べ始める。
その幸せそうな様子を優しい顔で見つめるヒロインの両親。
「もうこの子達は2度とアイスクリームを食べることが出来ないのだ。きっと」
9/17 22時 NBCは嫌いだが、これは観ることにする。
コメディ、シーズン2以降の注目新作ドラマは、後編でご紹介する!
お楽しみに!