『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』を撮るにあたってパラマウントから課せられた条件とは? J・J・エイブラムスが明かす

2013年5月17日に全米公開が予定されている映画『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』(日本での公開は9月)。本作を監督したJ・J・エイブラムスは、パラマウントからある条件を課せられていたことを明かした。

その条件とは"3D映画にすること"。ところがエイブラムスは、もともと3Dがあまり好きではなかったという。「映画を作るにあたって、パラマウント・スタジオから"3Dでぜひやってもらいたい"と言われていた。それじゃあ、僕らが好む2Dバージョンで撮って、3Dにコンバートしましょうと答えたんだ。で、実を言うと、3Dにコンバートする工程ではずいぶん楽しませてもらったんだよ」というエイブラムス。

3D映画にくわしい人なら、あらかじめ3Dカメラで撮ったほうがクオリティの高い立体効果を得られることをご存じだろう。では、本作の立体効果は大したことはないのかというと、そうではないとエイブラムスは言う。

彼の説明によると、本作における3Dへのコンバートは革新的な技術を用いており、IMAXによる撮影後に3Dにコンバートした初めての例になるそうだ。「ポスプロ段階で3Dにするにあたって、クリエイティビティを発揮する可能性は驚くほどたくさんあった。3Dカメラで撮らないときれいに映らないと従来から言われているけれど、そんなことはまったくない」。

「それどころかこの映画では、画期的な技術を用いて、今までに行われなかったことを3Dでたくさんやっている。宇宙空間を含む屋外のシーンは、IMAX仕様で撮影またはレンダリングした。これほどの規模でIMAX撮影をしたあとで3Dにコンバートした例は今までなかったんだ」とエイブラムス。

新技術を投入し、迫力のあるIMAX 3D映像が楽しめるという本作。来年の劇場公開がますます楽しみになってきた。(海外ドラマNAVI)