『サンダーバード』が50年の時をへてリブート!

私設組織・国際救助隊の活躍を描く人形劇作品として、世界中のファンに愛されてきた『サンダーバード』。1965年の初放映から50年の時をへて、本作が新たなTVシリーズとしてリメイクされることになった。

『Thunderbirds Are Go!』という仮タイトルがついたこのリメイク作品は、オリジナルと同様に、トレーシー家の5人兄弟が国際救助隊のメカを駆使し、世界中の事故・災害現場に赴いて救助活動をする内容。CGアニメと実写モデルセットの組み合わせで映像が作られるという。30分枠のエピソードがすでに26話分オーダーされており、『サンダーバード』が50周年を迎える2015年に、英ITVの子供向けチャンネルCITVにて放送される。

製作にあたっては英ITV Studiosが、ニュージーランドを拠点とするPukeko Picturesと、『アバター』『キング・コング』『ロード・オブ・ザ・リング』などでミニチュア製作やクリーチャーデザインなどを手がけてきたWeta Workshopと協同して行う。現在はプリプロダクションの段階で、『ジェネレーター・レックス』『ティーン・タイタンズ』『ベン10』など、カートゥーン・ネットワークの作品を手がけてきたロブ・ホージーがヘッドライターを務める。

今回の発表に際して、ITV Studiosのデニーズ・O・ドノヒューは次のように言っている。「『サンダーバード』は世界中で高く評価され、認知され続けているブランド。このカルトシリーズはしばしばアニメーションとアクションアドベンチャーの歴史を変えたと言われます。過去50年にわたって愛されてきた遺産を引き継ぐとともに、本作を次の段階へと引き上げることを楽しみにしています」

『サンダーバード』の生みの親であるジェリー・アンダーソンは数年前から、TVシリーズとして本作をリメイクするべくITVと話し合いを重ねていたことが報じられていた。それがようやく実現をみたわけだが、本人は残念ながら昨年の暮れにこの世を去っている。

なお、2004年には、俳優とCGを用いた映画『サンダーバード』がアメリカで製作されたが、興行収入はふるわなかった。今回のリメイクは、オリジナルシリーズのファンを納得させるとともに、新たなファン層も獲得する仕上がりとなることを期待したい。(海外ドラマNAVI)

Photo:日本でも観たい!『サンダーバード』