ビヨンセ、HBOのドキュメンタリーで出産秘話を語る

ビヨンセ17度グラミー賞に輝いた歌姫ビヨンセが、米HBOのドキュメンタリー『Life Is But a Dream』で、ステージの裏側やプライベートの素顔を明かし、過去の流産やブルー・アイビーちゃんを身ごもった時の心境を赤裸々に語った。

昨年1月に生まれた愛娘ブルー・アイビーちゃんも、早や1歳1か月。この2年ほど前、ビヨンセは初めて妊娠をしたが、流産したという。

初めての妊娠がわかった時、ビヨンセは「鼓動が聞こえたの。これまでの人生で最も美しい音楽に聴こえたわ」と語っている。名前を考え、どんな子なのかを想像し、母親気分に浸っていたという。

ところが、妊娠初期に異変が起きた。ほんの1週間前まで元気に心臓の音がしていたのが無音になったという。間もなく、流産する。

想像を超えた悲劇に打ちひしがれたビヨンセは、スタジオにこもって人生で最も悲しい曲を書いた。曲名はない。自分にとってベストなセラピーだったという。あれ以上、悲しい経験をしたことはないと振り返る。

そうして悲劇を乗り越えたビヨンセ。愛娘を授かった時は、「妊娠することは、恋に落ちることとそっくり。心を開いて、喜びに満ち溢れる。自分の中で赤ちゃんが育っていく感覚は、表現すらできない。ただ声をあげて、みんなに知らせたい気分なの」と明かしている。

TVでは華やかなパフォーマンス以外の姿が語られることはあまりなかったビヨンセ。一人の女性、母親、人間としての魅力が詰まった同作に、驚いた人も少なくなかったとか。スーパースターの飾り気のない素顔に、ファンがまた増えたかもしれない。(海外ドラマNAVI)