第85回アカデミー賞の主演男優賞と脚本賞にノミネートされている映画『フライト』。3月1日からの公開に先立ち、20日、都内で記者会見が行われ、主演のデンゼル･ワシントン、監督のロバート･ゼメキス、プロデューサーのウォルター･F･バークス、ローリー･マクドナルドが登場した。
同作は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』を手掛けたゼメキスと、『トレーニングデイ』のデンゼルが初めてタッグを組んだ作品。ウィトカー機長（デンゼル）の操縦するフロリダ州オーランド発アトランタ行の旅客機が、原因不明のトラブルに見舞われる。操縦していたウィトカーは、一流のパイロットでも不可能といわれる緊急着陸に成功。たくさんの乗客の命を救ったウィトカー機長は、マスコミに偉業をたたえられ、一夜にして国民的ヒーローになる。ところが、ウィトカー機長の血液中からアルコールが検出され、彼の人生が一転していくというストーリーだ。
4年ぶりの来日を果たしたデンゼルは、「この作品と共に日本に帰ってくることができてうれしい」と語り、アカデミー賞ノミネートについて「もし受賞できたら、日本語で『ありがとう』と言うよ！」と笑顔で述べた。また、デンゼルと初タッグを組んだロバートは「一番驚いたのは、（演技をする上で）デンゼルのとる選択はすべて正しかったこと。監督として演出を加えていないといっていいくらい、彼の演技は素晴らしかった」とデンゼルを絶賛。一方のデンゼルも「監督がとてもリラックスした環境をつくってくれた。だから、不安を感じることもなかったし、監督を心から信頼することができた」と述べ、二人のコンビネーションの良さをうかがわせた。
映画『フライト』は、丸の内ピカデリーほかで、3月1日（金）より全国ロードショー。デンゼルのほか、ドン・チードル、メリッサ･レオ、ジョン･グッドマン。ケリー･ライリーらが出演する。（海外ドラマNAVI）
