『マトリックス』シリーズや『クラウド アトラス』の監督で知られるウォシャウスキー兄弟(現在は姉弟)が、TVドラマを初めて手がける可能性があることを昨年お伝えした。当時は放送局に企画を売り込むと伝えられていたが、このほど、アメリカの動画配信/DVDレンタルサービス"Netflix"が製作のオーダーをし、企画が実現することになった。
SFドラマとなる本作のタイトルは『Sense8』。『バビロン5』のクリエイター、J・マイケル・ストラジンスキーとともに製作を手がけ、2014年後半から10話分のエピソードをNetflixで配信する。ドラマの具体的な内容は明らかになっていないが「つながった意識と、狩りの獲物となる魂を題材に、グローバルな規模で描かれる物語」で、ウォシャウスキー姉弟ならではのスタイルを取り入れた作品になりそう。ふたりは数年前、テクノロジーにより人の融合と分離が同時に進んでいることを夜を徹して語り合ったそうで、このおしゃべりをきっかけに企画が生まれたという。
今回の発表に際し、ウォシャウスキー姉弟は次のようにコメントしている――「NetflixやGeorgeville Televisionとともにこのプロジェクトに取り組むことを楽しみにしています。ストラジンスキーとは何年も前から一緒に仕事をしたいと思っていました。私たちの名前よりも発音が難しいからだけでなく、ジャンル物・オタク物への愛を共有しているからです」。
なお、Netflixは、ケヴィン・スペイシー主演の政治ドラマ『House of Cards』や、FOXから引き継いで製作に乗り出したコメディ『ブル~ス一家は大暴走!』の新シーズンなど、独自コンテンツの製作・配信に力を入れているところ。『Sense8』もキラーコンテンツのひとつとなりそうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:全国ロードショー中の映画『クラウド アトラス』来日時のウォシャウスキー姉弟
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