ネット上でファンから基金を募るという画期的なシステムKickstarter(キックスターター)を使用して、あっといまに映画化の資金調達に成功した『ヴェロニカ・マーズ』。1か月のキャンペーン期間が終了を迎えたが、果たして最終的に集まった金額はいったいいくらになったのか?
米Inside TVによると、キャンペーン開始後10時間で当初の目標金額の200万ドルを超えて以降、順調に支援者を増やし続けた結果、寄付の合計金額はなんと570万2,153ドル(約5億5300万円)となり、賛同したプロジェクトの支援者は、延べ9万1535人となった。これは、キックスターターが始まって以来の最高支援者数だという。
この成功は、寄付の金額カテゴリごとに決められた特典が功を奏したようだ。たとえば、50ドルの寄付を行った支援者(全体の24.5%)は、映画撮影の舞台裏を記録したドキュメンタリーや特典映像付きの非売品DVDを手にすることができる。また、500ドルを奮発したファンは、主人公ヴェロニカを演じるクリスティン・ベルによる15秒間の留守電メッセージを受信できるという。さらに、1万ドルを払った支援者の一人は、セリフ付のウェイター役で映画への出演が決まっている。ファンにはたまらない特典ばかりだ。
とはいえ、映画化が決定したのは、やはり『ヴェロニカ・マーズ』の続編を見たいという、純粋なファンの気持ちの表れだろう。映画への出演が正式に決まっているのは、まだクリスティンとローガン役のジェイソン・ドーリングのみ。これから他のキャストとの出演交渉が本格的に始まるようだが、できる限りオリジナルのキャストが再結成した映画を製作し、ファンの期待に応えたいと、クリエーターのロブ・トーマスも気合の入ったコメントをしている。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ヴェロニカ・マーズ』