長寿TVシリーズとしてギネス記録を持つイギリスBBCの『ドクター・フー』。絶大な人気を誇るこのSFシリーズに対し"『ドクター・フー』はとんでもない差別番組"と糾弾する新刊本『Doctor Who And Race』(ドクター・フーと人種)が登場、BBCがコメントを出すほどの騒ぎとなっている。

『Doctor Who And Race』は23人の作家が寄稿する形式となっていて、今年7月に発売を予定している新刊本。監修はリンディ・オルティアという作家で、その内容は「なぜドクターは奴隷解放に尽力せず、宇宙人と戦うのか」「黒人俳優がドクター役に起用されたことがない」「70年代にはアジア人キャラクターを白人俳優が演じていた」といったもので、"『ドクター・フー』は人種差別的、植民地主義、ヨーロッパ中心主義、国家主義、原始主義である"との主張で埋め尽くされている。本の売上はチャリティー団体に寄付するとのこと。

これを受け『ドクター・フー』編集担当のセバスチャン・クラークも「番組が差別的だという主張は馬鹿げている」とコメント。さらに看板シリーズを"人種差別番組"と糾弾されたBBCも黙ってはいない。「『ドクター・フー』のキャスティングについて人種を問うたことはない。常に最適な俳優を配役している」と真っ向から反論。そして、番組ファンもオルティア氏の主張に冷ややかな目線を向けている。『ドクター・フー』ではつい最近、本編放送前に重要エピソードを収録したブルーレイBOXセットが発送されるというアクシデントが発生し、当サイトでもそのニュースをお伝えしたが、その時もファンは番組の意向を尊重する行動を取っていた。

今年は番組誕生から50周年ということもあり、例年にない盛り上がりを見せている『ドクター・フー』。売り手側にとって新刊本発売には絶好のタイミングといえるだろうが、この分だと発売後もまだひと悶着ありそうな予感が...。(海外ドラマNAVI)