『グレイズ・アナトミー』クリエイターを悩ませるオリジナル・キャスト降板のウワサが再燃

今秋アメリカでシーズン10を迎える大ヒット医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』。先日も、米ABCのポール・リー社長が「この先、何年も番組を続けていきたい」とコメントするなど、番組の存続自体はしばらく安泰といえそうだ。しかし、それとは反対に主役を含めたオリジナルキャスト・メンバーがシーズン10限りで番組を降板するとのウワサが飛び交い、本作のクリエイター、ションダ・ライムズを悩ませているようだ。米TVlineが報じた。

降板が噂されるのは、主演のエレン・ポンピオ(メレディス)、パトリック・デンプシー(エリック)、サンドラ・オー(クリスティーナ)、チャンドラ・ウィルソン(ミランダ)、ジャスティン・チェンバース(アレックス)ら、"オリジナル組"と呼ばれるメンバーたち。2005年の放送開始以来、本シリーズの中枢を担ってきた彼らだが、シーズン10以降は出演契約を更新しないのでは、とささやかれている。こうした噂は2年前にも飛び交い、主要キャストの出演交渉が最後までもつれ込む結果となった。

クリエイターにとって、ぎりぎりまで出演者を確定できない状態は、悪夢に等しいのではないだろうか。しかし、ライムズは今回の憶測について「2年前のストレスに比べたら、ずっとましよ」と前向きなコメントをしている。「前回はどう対処していいのかわからず、途方に暮れたけど、今回は前回のノウハウを生かせる」と経験値をアピールしてみせた。

また、ライムズは前回のように出演者の契約を巡ってゴタゴタすることもないと見ている。「ABC側には交渉の結果を事前に知らせてくれるよう、はっきり要請してある。前回は何も知らされず、最後までやきもきしたけど、今回は情報を先取りして、うまく対処するつもり。オリジナル・メンバーが降板するとしたら、彼らにふさわしい美しいエンディングを用意してあげたいからね」とコメント。どんな展開でも果敢に迎え撃つ姿勢を見せている。

ファンとしてはキャラクターの誰一人として欠けてほしくないが、難局に直面してもひるまないライムズにエールを贈りたい。 (海外ドラマNAVI)

Photo:降板が噂される"オリジナル組"(左上から)エレン・ポンピオ、パトリック・デンプシー、サンドラ・オー、ジャスティン・チェンバース、チャンドラ・ウィルソン
(c)ABC Studios