『HOMELAND』脚本家はシーズン2でブロディの死を予定していた!?

米Showtimeの大ヒットサスペンス『HOMELAND』の製作チームは、ドラマの主軸を担う米海兵隊員、ニコラス・ブロディ(ダミアン・ルイス)を当初、シーズン2で死亡させるつもりだったことを明らかにした。

TVアカデミーのパネルトークに参加した同番組の共同クリエイター、ハワード・ゴードンは13日、過去に行われた脚本の変更について次のように述べた。「我々はシーズン2初めにブロディが死亡するという設定で脚本を用意したのですが、 彼の退場はやや時期尚早だったようで、放送局のShowtimeからブロディを殺さないでほしいと依頼され、書き換えたのです」。その結果、ブロディはシーズン2を通してストーリーの主軸を担い、演じたダミアンはエミー賞主演男優賞を獲得。番組は2年連続でゴールデングローブ賞作品賞に輝いた。

驚くことに、ブロディが放送局の口添えで"命拾い"をしたのは、これが初めてではないという。以前もシーズン1でブロディの死が用意されたことがあったが、やはり局の依頼によって"延命措置"がなされたそうだ。この判断は番組に大成功をもたらし、ゴードンは「放送局との良好なパートナーシップが生み出した幸福なハプニング」として歓迎している。

アルカイダに捕らわれ、8年間の捕虜生活から奇跡の生還を遂げたブロディ。劇中の役柄さながらに、ドラマの製作過程でも2度の生還を果たしていたことは興味深い。

オバマ大統領をも魅了する本格的な社会派サイコスリラー『HOMELAND』シーズン3は、アメリカで9月29日にスタート。日本では現在Dlifeでシーズン1を放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:ダミアン・ルイス演じるニコラス・ブロディ
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