『SHERLOCK』シーズン2(字幕版)放送スタート記念! スペシャルコメント<1>マーク・ゲイティス

全国のSHERLOCKファンの皆様、暑い夏をいかがお過ごしでしょうか?
いよいよ8月31日(土)から、AXNミステリーにて大人気ドラマ『SHERLOCK シャーロック』シーズン2の字幕版が、日本初放送となります。さらにシーズン2の放送前の時間には、シーズン1も一挙放送。31日当日は、TVの前から一歩も動きたくない!! そんな人もいるのでは!?

海外ドラマNAVIでは『SHERLOCK』シーズン2(字幕版)放送を記念して、ここでしか読めないキャスト&スタッフのスペシャルコメントを毎日カウントダウン形式で紹介していきます!

さて、第1回はこちらの方。
マイクロフト・ホームズ役であり、本作の企画・製作を担当した、マーク・ゲイティスからのスペシャルコメントをどうぞ!

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今シーズンは僕たちも興奮しているんだ。今回選んだ3話も、最良の選択だったと思っている。一番有名な3話を採用するのは自然の成り行きだった。楽しみを先送りにする必要はない。本当にワクワクしているよ。
バスカヴィルをただの古い不気味な家にするのではなく、残酷な動物実験を行っている、科学兵器の研究施設にするというアイデアが最初に思い浮かんだんだ。

ぶつかった壁は、原作の評価だけじゃない。ストーリー自体はまったく魅力的じゃないんだ。なぜなら最後に、発光塗料を塗った普通の犬だったと判明するからさ。毎回ガッカリさせられる。いい作品でさえも、結局犬はニセモノだったという結論に至る。だから僕は同じことはせず、違うアイデアを考えなきゃと思ったんだ。それがものすごく大変で、死に物狂いだったよ。ハウンドではなく、雌犬だったという案まで出ていたんだ。

シャーロックは矛盾だらけだから魅力的なんだ。冷血で、お高くとまっていて、傲慢で、危険だからこそ、人々を惹きつけるのさ。世の中そういう仕組みなんだ。現実でもそうだよね。アーサー・コナン・ドイルが天才的な作家でなければ、シャーロック・ホームズやワトソン教授の存在を人々は覚えていなかっただろう。彼が生み出したものは黄金そのものだ
よ。それほどすばらしい作品だから、愛され続けているんだ。

海外でも大人気なんだ。特に極東辺りでシャーロック・ホームズの人気がずっと衰えないのは興味深い。今回、日本でも放送が始まったし、ベネディクトとマーティンは、日本からのマンガが描かれたファンレターの束を覚悟した方がいいね。

このドラマはみんなの意識を変えたようだ。テレビドラマに変化が見られるんだ。多くの人が「シャーロック」のような番組を作ろうとしていて、それは非常に光栄なことだよ。プロダクションもすばらしいし、革新的だし、作っていて心が躍る。

この番組を作っていて最も感動的だったのは、ある女性から手紙をもらったことだ。彼女の息子はディスレクシアで、本を1冊も読んだことがなかったんだけど、シャーロック・ホームズは全作読んだらしい。すばらしいことだよね。本のセールスも上がったらしいし、ドイルの作品が再び注目されているのは、何よりもうれしい。彼がすべての発端だからね。
彼は今でももっと評価されるべき、天才的な作家だと思う。

※明日は誰のコメントが載る!? お楽しみに!!
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『SHERLOCK』シーズン2 字幕版
8月31日(土)18:30~23:00

☆シーズン1も一挙放送決定☆
『SHERLOCK シャーロック』シーズン1

8月31日(土)13:00~18:30
★各シーズン全3話一挙放送
Colin Hutton(c)Hartswood Films 2010 John Rogers©Hartswood Films 2010