大人気クライムドラマ『ホワイトカラー』でイケメン天才詐欺師ニール・キャフリーを演じるマット・ボマーが、伝記映画『Monty Clift』で、元祖二枚目俳優のモンゴメリー・クリフトを演じることが決定したと米DEADLINEが伝えている。
モンゴメリー・クリフトは、ハリウッド史に名を刻む数奇な運命をたどった名優。13歳でブロードウェイで初舞台を踏み、舞台で経験を積んだのち映画に活躍の場を移している。名作『陽のあたる場所』、『地上より永遠に』ではアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされ、二枚目ながら確かな演技力で、名優マーロン・ブランドのライバルと称された。だがアルコールとドラッグの問題を抱えるようになり、エリザベス・テイラーとの恋にも破れ、36歳の時に遭った交通事故で顔面をひどく負傷してしまう。しかし演技への情熱を失うことはなく映画に出演し続けたが、45歳の若さで逝去した。
マットといえば、大ベストセラー小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の映画版のキャスティングをめぐり、原作ファンがグレイ役にマットを指名して著名運動を展開し、渦中の人となっていた。しかしマットとしては、フィクション小説の主役を演じるよりは、実在した薄幸のハリウッドアイコンを演じる方に心惹かれたのかもしれない。マットが演じるモンゴメリー・クリフトに、その経験がどう反映されるのか出来上がりが楽しみだ。
『Monty Clift』でメガホンを取るのは、『グリーンマイル』や『リーサル・ウェポン4』など数々の作品でセリフコーチとして活躍してきたラリー・モス。脚本は、ドラマ『Jeremiah』などで俳優としても活躍するクリストファー・ロヴィックで、撮影は2014年から開始される予定だ。(海外ドラマNAVI)
Photo:マット・ボマー