アメリカでは、9月下旬より本格的な新シリーズの開幕シーズンに突入するが、なかでも期待値が最も高いのが、大ヒット映画『アベンジャーズ』のスピンオフ『Agent of S.H.I.E.L.D』だ。最近、Facebook（以下FB）を利用したファンページが増えているが、同作のファン登録においては、初回放送前にすでに100万人を突破。他の新シリーズに比べても群を抜いており、期待の高さがうかがえる。
米Deadlineによると、今季の新作ドラマのFBファン登録者数は、1位が『Agent of S.H.I.E.L.D』の100万人以上、2位が『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のスピンオフ『The Originals』の528,690人、3位は『ワンス・アポン・ア・タイム』のスピンオフ『Once Upon A Time In Wonderland』の498,846件と続いている。いずれも人気映画およびドラマシリーズのスピンオフで、初回放送前からすでに盛り上がりを見せていることがわかる。スピンオフはやはり強い。始まる前から認知度において、他の新シリーズをリードすることができる。特に若い層をメインターゲットにしてる番組では、ネットでの盛り上がりが、かなり初回放送の視聴率に影響することがわかった。
その例が、4位の『Sleepy Hollow』（362,013人）だ。先週、初回放送を迎えた同シリーズの滑り出しは上々だったという。ちなみに5位は米英共同で製作する本格派ゴシックドラマ『Dracula』。こちらは初回放送前にして215,295人をマークしている。こちらの2作は、有名作品のリメイクと往年の人気キャラクター、ドラキュラを描いた作品で、スピンオフではないが、すでにおなじみのタイトルだ。完全オリジナルより、スピンオフやリメイクが若い層には引きが強いことがわかる。
すでにファンがついている上位3シリーズが、どれだけ初回放送の視聴率を伸ばせるのか。FBのファン登録者数と視聴率の関係性を知る上でも注目が集まっている。とはいえ、最も大切なのは、2回目以降もしっかりファンの心をつかめるかということだ。そういう意味では、むしろ2回目以降にFBのファン登録数の推移も気になるところだ。（海外ドラマNAVI）
Photo：『Agents of S.H.I.E.L.D.』
（ｃ）ABC Studios
