ジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画『オズの魔法使』(1939年)が製作75周年を迎えたことから、アメリカのTV業界では四つの「オズ」関連ドラマ企画が動いていることはすでにお伝えしたとおり。驚いたことに、さらに五つ目の企画の存在が明らかになった。
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米Lifetime局が立ち上げた、この『Red Brick Road』という企画は、『デクスター 警察官は殺人鬼』にプロデューサーとして携わったティモシー・シュラットマンが脚本を手がけている。映画『オズの魔法使』では、主人公のドロシーがエメラルド・シティに向かうため"黄色いレンガ道"をたどっていたが、その足下には"赤いレンガ道"も隣り合って存在していた。誰も目に留めなかったその道をたどったらどこに通じるのか...?というアイデアが、発想のもとになっている。行方知れずとなった友人たちを探しに再び旅に出たドロシーは、最も歴史が古く、ダークで危険な領域にいざなわれていくことに。『ゲーム・オブ・スローンズ』のように、エッジの立った作風で描かれるということだ。
なお、これまでに明らかになっている企画としては、「オズ」の物語をやはりダークにリメイクする米NBCの『Emerald City』、医療メロドラマにアレンジする米CBSの『Dorothy』、未来の終末世界が舞台となる米Syfyのミニシリーズ『Warriors Of Oz』、ドロシーが絶対君主としてオズの世界に君臨する『Dorothy Must Die』がある。そして今回の『Red Brick Road』は決して新参ではなく、上記の企画が明らかになった今年の夏よりもずっと前、すでに2月の時点で、アーティストのロブ・プリオーなどにより発案されたものだったとか。
今年2月に公開されたディズニー映画『オズ はじまりの戦い』がヒットしたことにくわえ、11月には『オズの魔法使』3D版がリリースされるなど、これからも「オズ」世界への関心は高まっていきそうだ。(海外ドラマNAVI)