衝撃の告白!『プリティ・ウーマン』の名プロデューサーがイスラエルのスパイだった!

数々のヒット作で知られるハリウッドの大物プロデューサー、アーノン・ミルチャンが、長年イスラエルの諜報員として活動してきた事実をTV番組で認め、世界に衝撃を与えている。ミルチャンは映画プロデューサーとして120本以上の作品を手掛け、『ローズ家の戦争』『プリティ・ウーマン』『JFK』『ヒート』『L.A.コンフィデンシャル』『ファイト・クラブ』『Mr.& Mrs.スミス』、最近ではアカデミー賞候補の呼び声高い話題作『12イヤーズ・ア・スレイブ』などのヒット作を数多く放っている。いわば映画界の重鎮プロデューサーだ。

これは25日、イスラエルの報道番組『ウヴダ』のインタビューで自身が明らかにしたもの。現在68歳のミルチャンは番組で過去に携わった"任務"について赤裸々に語り、2年前に暴露本によって広まったスパイ疑惑が事実であることを認めた。

インタビューの内容によると、イスラエル生まれのミルチャンは1960年代、国防省に在籍していたシモン・ペレス(現イスラエル大統領)に抜擢され、若くしてイスラエルの諜報組織ラカム(科学事務局)に入局。70年代にロサンゼルスに移ると、海外での情報活動を支援する偽装会社の開設に関わり、多い時は17カ国に30社のダミー会社を設立。通常兵器や核兵器製造に必要な部品、技術情報を入手し、巨額の資金を動かしていたという。

2011年に出版された暴露本『Confidential: The Life of Secret Agent Turned Hollywood Tycoon Arnon Milchan』の中で、ペレス大統領が彼を諜報組織に引き抜いたことをあっさり認めたことから、渦中の人となったミルチャン。以来、ノーコメントを貫いていた彼だが、番組ホスト、イラーナ・ダヤンの数年にわたる熱心な働きかけにより、今回のインタビューに応じたという。

「20代の血気盛んな若造が、国のお墨付きをもらってスパイごっこするんだから、たまらない。諜報活動はスリル満点だったね」と当時を振り返るミルチャン。だが、ハリウッドでは、スパイ疑惑を打ち消すために派手な活動を控え、映画製作に専念したという。二重生活の苦労もあったが、「(スパイ行為は)祖国のためにしたこと。誇りに思っている」と言い切った。

今後、スパイ映画を地で行くような事実をハリウッド業界がどう受け止めるのか、気になるところだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『プリティ・ウーマン』
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