【英国発2013年ベストTVキャラクター】英国で人気のドラマの登場人物とは? その2:ブラックユーモアとゴシップ大好き、英国人を釘づけにする強烈キャラ

演劇が盛んなお国柄や冗談好きな国民性によるのか、イギリスではアメリカとは一味違う重厚で見応えのあるドラマや、ブラックユーモア満載のコメディが好まれている印象がある。実際、イギリスではどんなドラマが人気なのだろうか!? このたび英Digital Spyが2013年のベストTVキャラクターを発表。今年イギリスで人気を博したTVドラマの登場人物、全8キャラクターをドラマの内容と共に、4回に分けてご紹介しよう。

とにかく冴えないダメ男VSエリートだけど人間的にダメすぎる男。皮肉が効いてないと笑えない、ある意味、笑いに厳しい英国人たちを釘づけにしている2大強烈キャラをピックアップ。

■『Toast of London』 スティーヴン・トースト
こちらは『ハイっ、こちらIT課!』でダグラスを演じたマット・ベリーが主演するシットコム。2012年にパイロット版が放送され、今年10月から6話構成のシーズン1が英チャンネル4でOAされた。マット演じるスティーヴン・トーストは、立派な口ヒゲを蓄えたロンドンで暮らす売れない中年俳優。うぬぼれが強く、自己中心的で、威厳を示そうとしては次から次へと屈辱的な目に遭うダメ男。コメディの鉄板とも言えるキャラクターだ。Digital Spyは、英国ならではのブラックユーモアあふれる本作で、マットは最高の役を得たと大絶賛。元々カルト系の作品に強いマットの魅力が最大限に発揮されたキャラクターだと太鼓判を押している。

■『Made in Chelsea』 スペンサー・マシューズ
こちらは英チャンネル4で6シーズン続くリアリティ番組。ドラマではないが、英国アカデミー賞(BAFTA)のリアリティ番組部門で最優秀賞を獲得している人気作だ。出演者は、ロンドンの南西に位置する"チェルシー"と呼ばれる地域に住むポッシュな若者たち。セレブが集まるベルグレーヴィアやキングス・ロード、ナイツブリッジが主な舞台だが、時折、イギリスを飛び出してドバイやマラケシュ、カンヌ、南アフリカなどへも行ってしまう。今回、Digital Spyが冗談混じりに選んだベストキャラは、番組スタート時から出演しているスペンサー・マシューズ。カリブ海の島で5つ星ホテルを経営する一家の御曹司であり、名門パブリック・スクール、イートン校出身の外為ブローカーであるスペンサーは、本作で女たらしの浮気者として名をはせている。何度も恋人をあざむいた末、新たに出現した女性にも不貞を働くという不らちな男だが、スペンサーがいない本作は面白みに欠けると渋々ながら評価しているDigital Spy。自国の王室ですら標的にしてしまうほどゴシップ好きのイギリス人を虜にしている模様。(海外ドラマNAVI)


Photo:Channel4オフィシャルサイトより
(上)『Toast of London』 スティーヴン・トースト
(下)『Made in Chelsea』 スペンサー・マシューズ