【『SHERLOCK』名シーン15】その1:記念すべき最初のエピソード! 編

多くの視聴者が心待ちにしていた『SHERLOCK シャーロック』の最新シーズンが、英米両国でまもなく放送スタートとなる。本作のファンは2年間という待機期間を与えられていたわけだが、実はシーズン2最終話「ライヘンバッハ・ヒーロー」の元ネタとなっている、原作の「最後の事件」が英ストランド・マガジンで発表されたのが1983年。そしてシーズン3第1話「The Empty Hearse」の元ネタの「空き家の冒険」が発表されたのが1903年と、当時のファンは10年間も待たされていたことになる。それに比べれば短い待機期間とはいえ、この2年間、過去2シーズンを見直して過ごしていたファンも多いのでは?

本国での放送が間近にせまる中、英Digital Spyでは過去2シーズン全6エピソードの中から選んだ本作の名シーンを紹介している。そんな名シーンの数々の中から、本日は第1弾として、記念すべき最初のエピソード、シーズン1・第1話「ピンク色の研究」の名シーンをご紹介しよう。

■ジョン、マイクロフトに対面(シーズン1・第1話「ピンク色の研究」より)

ジョン(マーティン・フリーマン)とマイクロフト(マーク・ゲイティス)の初対面シーン。2人の台詞にもあるように、マイクロフトが"大げさ"に演出した出会い。すでに展開がわかった後に見直しても、ウィットに富んでいながら緊張感があふれるドラマティックなシーンの1つだ。ストーリーが始まった時点でのジョンの精神状態や、原作同様にマイクロフトが持っている推理力を理解でき、ジョンとシャーロックの絆をうかがわせる、まさに名シーン!

■「彼氏はいるんだ?」(シーズン1・第1話「ピンク色の研究」より)

シリーズを通じてあらゆる人に疑われることになる、ジョンとシャーロック(ベネディクト・カンバーバッチ)の恋人関係疑惑にまつわる名シーン。さらには、2人が向かい合ってじっくりと、捜査とは関係のないプライベートな話をする数少ないシーンの1つ。ベネディクトとマーティンがポーカーフェイスで、視聴者を引き付けるようなウィットに富んだ会話を見事に表現している。

■「シャーロック・ホームズとジョン・ワトソンだ」(シーズン1・第1話「ピンク色の研究」より)

本作の記念すべき最初のエピソードの、ラストシーン。この場面では、命がけの戦いを経て事件も無事解決し、出会ったばかりのシャーロックとジョンがしっかりとした絆を持ち始めたことを実感できる。秘密を共有したことや、命を助けたことなどが2人の距離を縮める役割を担ったのだろう。さらには、今後のマイクロフトのかかわりも期待させる名シーンだ。

『SHERLOCK シャーロック』シーズン3は、英BBC Oneにて2014年1月1日(水)から、米PBSでは1月19日(日)から放送スタート。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SHERLOCK』ベネディクト・カンバーバッチ
Colin Hutton(c)Hartswood Films 2010 John Rogers©Hartswood Films 2010