まもなく授賞式をむかえる第71回ゴールデン・グローブ賞~TVの部~でドラマ部門作品賞など3部門でノミネートされている人気ドラマシリーズ『グッド・ワイフ』(以下:TGW)の最新エピソードで、『Glee/グリー』の盗作疑惑にまつわるエピソードが放送された。
これまで、実際に起きた事件をいち早くドラマのエピソードに取り込むという手法は『LAW & ORDER』シリーズのお家芸だった。しかし、最近では『TGW』も負けず劣らずの素早さで、現実に話題となったニュースを番組で扱っているようだ。1月5日(日)に米CBSで放送された本作の最新エピソードでは、約1年前に報じられた『Glee』の盗作疑惑をモデルにしたと見られる事件が登場している。
元となった盗作疑惑は、2013年1月に当サイトでも紹介した、『Glee』のシーズン4第11話で使用されたサー・ミックス・ア・ロットのラップソング「Baby Got Back」のカバーが、ジョナサン・コールトンによるカバー版の無断使用なのではないかというもの。そもそもがジョナサンのファンの指摘で生じた盗作疑惑だったのだが、その後、番組側からの反応は芳しいものではなかったという。
ジョナサンは自身のブログ上で「番組側は僕の泣き言に対して連絡をしてきて、基本的には「自分たちの法的権利の範囲内だ」って、さらには「楽曲が広まったことを喜ぶべきだ」って言っているんだ。(僕のクレジットが出ているわけでも、公式に僕のカバー版だと認めているわけでもないから...、つまり"密かなる"広まりってことだ)いずれも法律的な義務ではないようだけど、「謝罪しない」「クレジットを出すと提案しない」「お金を支払わない」というのが、"カバーのカバー"に関する基本方針だってことみたいだよ」と番組側の対応を皮肉るコメントをつづっている。
(以下、『TGW』シーズン5の内容に触れています。ネタバレが気になる方はご注意ください)
『TGW』のエピソードではマシュー・リラード(映画『人生の特等席』)が演じるシンガーソングライターが、自身がラップソング「Thicky Trick」をカバーした楽曲を盗用されたとして、『Drama Camp』という『Glee』風のドラマを訴えるという展開になっている。現実の騒動がどのように描かれ、どんな結末を迎えるのか、シーズン5が日本に上陸するのを楽しみに待ちたい。
『グッド・ワイフ』シーズン5は米CBSにて放送中。日本では、シーズン3をNHK BSプレミアにて2月7日(金)24:00からスタート(毎週金曜、2話連続放送)。また、シーズン2は、女性チャンネル♪LaLa TVにて字幕版が毎週土曜22:00から、二か国語版が1月20日(月)25:00から毎週月曜~木曜に2話連続放送される。(海外ドラマNAVI)
Photo:『グッド・ワイフ』(c)パラマウント
『Glee/グリー』(c)20世紀フォックス