NHK BSプレミアムにて毎週木曜23:15から放送しているドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』。この物語で主人公エマを演じているジェニファー・モリソンに電話インタビューをすることができました! 早速その模様をお届けします。
――『ワンス・アポン・ア・タイム』は、なぜあらゆる年代の人々に愛されているのだと思いますか?
昔からよくあるファンタジー作品と同じで、一見すると子ども向けのストーリーだけど、実は大人向けの真実や、象徴的な物語、現実の世界を暗示する隠喩のようなものが深く埋め込まれているの。家族全員が楽しめて、各世代が異なった解釈をできる点がこの作品の魅力ではないかしら? テレビでは、大人向けの暗くて意味深な作品か、子ども向けのエンタメ作品かの両極端に分かれがちだけど、『ワンス・アポン・ア・タイム』は両方の要素が入っていて、人によって何を感じ取るかが違うから、家族全員で観ても大丈夫という点がユニークだからだと思うわ。
――『ワンス・アポン・ア・タイム』に出演する中で、一番大変だなと感じることはありますか?
仕事自体は最高に楽しいわ。ジニファー・グッドウィン(白雪姫役/メアリー・マーガレット役)とは長年の友達なの。「仲の良い人と肩を並べて仕事できる、ってことがいかに楽しいことか!」を味わっているわ。こんな機会、滅多にないことだしね。優秀な役者さんが集まっている群像劇で、脚本もとても良く書けていて、役者冥利にも尽きるし....申し分のない職場よ。敢えて言うなら、カナダで撮影しているから、ホームシックになるってことかな。映画の撮影なら数か月で終わるけど、9か月の外国暮らしと言うのが、一番辛いかな?
――世界中で知られている白雪姫の娘を演じるにあたって、プレッシャーを感じますか?
考え出すときりがないので、考えないようにしてきたけど(笑)、大統領の子どもってどんな感じ? って聞くのと同じじゃないかしら? その体験しかしたことがない訳だから、比べようがないわ。ロックスターの子どもとか、超有名なセレブの子どもになった気分を想定しているの。親が有名でも、生きる過程は一緒だし、悩みや心配ごとも、普通の人と変わらないし....どっちかと言うと、人間味たっぷりに演じるよう心がけてるわ。
――『Dr.HOUSE』のときのアリソン役とは、180度違うエマ役ですが、次回作を決める際はあえて前回と異なる役を選んだりしますか?
『Dr.HOUSE』はシーズン6まで出させてもらったからね....(笑)いつもって訳じゃないけど、できるだけ前回演じたキャラとは異なる役を選ぶようにしてるの。『Dr.HOUSE』の後、コメディー作品にも出たし、『ワンス・アポン・ア・タイム』はおとぎ話の集大成でしょ? 毎回、プロジェクトが終わると、ジャンルの違う、役者として成長できるやりがいのある作品を選ぶようにしてるわ。
――話がちょっと脱線しますが、ジニファーとジョシュ・ダラス(チャーミング王子役/デヴィッド役)が婚約したニュースが飛び込んできて驚きました。改めて伺いますが本当ですか?(笑)撮影現場の反応はいかがでしょう。また、婚約パーティーのようなものはしたんでしょうか?
そうよ。二人の婚約は間違いないわよ。でもパーティーに関しては、仕事が忙しくてそれどころでは....(笑)2人は本当に仲睦まじくって、現場の皆から祝福されているわよ。この番組から生まれた素敵なカップルだから、『ワンス・アポン・ア・タイム』にまた一つ、プラスの要因が増えたってことね。
――では、最後になりますが、シーズン1の後半の見どころを教えてください。
シーズン1は、何もかもが新鮮で語り口もユニークでわくわく度が高かったわ。エマはずっと「あり得ない!」って疑ってきた訳だけど、シーズン1の後半では、少しずつ証拠が出て来て、ヘンリーの言うことがまんざら嘘ではないと気が付くの。懐疑度100パーセントだったエマがヘンリーを信じるようになると、ストーリー展開が180度転換するわよ。ストーリーブルックの住人全員が危険にさらされる劇的なフィナーレに1歩ずつ近づいて行くのがシーズン1の後半なの。しかも、最後は「崖っぷち」の結末が待っているの。絶対に見逃せないわ! シーズン1はアクションも盛り込まれていたけど、キャラ達の気持ちにも次々と新展開が畳み掛けられてきて、遂にクライマックスを迎えるわ。
例えるならば、シーズン1は、ジェットコースターの昇りの部分を演じているような雰囲気だったの。17−18話くらいまでは、どんどん昇り詰めて行って、後は、急降下あるのみ! ぜひ楽しみにしていてね!
『ワンス・アポン・ア・タイム』
NHK BSプレミアムにて毎週木曜23:15から放送中!
(c)ABC Studios