日本テレビ放送網株式会社(以下、日本テレビ)は、Hulu,LLC(以下、Hulu)とHuluの日本市場向け事業を承継することに合意した。日本テレビはこのHuluからの譲渡を受け、今春からSVOD(Subscription Video On Demand:定額制動画配信)事業に参入することとなった。
日本テレビは、これまでも「日テレオンデマンド」で、TVOD(Transactional Video On Demand:都度課金制動画配信)によるインターネット有料動画配信に取り組んできたが、今回の承継によって、新たにSVODによる配信に参入することになる。
一方Huluは、米国にて2008年よりVOD(Video On Demand)サービスの提供を開始し、2011年9月に日本市場向けのサービス提供をスタート。映画・ドラマ・アニメが月額980円(税込)でインターネットに接続したテレビ、パソコン、スマートフォン、タブレット、ゲーム機を通して見放題となるサービスが人気を呼び、日本の会員数は2013年の一年間で倍増している。現在は13,000本以上の映画・ドラマ・アニメを配信中であり、日本市場におけるHulu対応デバイスは9,000万台(PCを除く)にのぼるという。
日本テレビは、Huluが会社分割により設立した新会社を子会社化することで事業を受け継ぐこととなるが、新会社はHuluのブランドや技術に関するライセンスを受け、Huluの日本における事業を継続し、今後もHulu独自のテクノロジーを活かしながら、日本の消費者に提供していくこととなる。また日本テレビの話題作や人気番組のHulu向け限定コンテンツの配信なども進め、作品ラインアップを充実させ、事業拡大を目指していくそうだ。(海外ドラマNAVI)