若い世代向けのドラマを放送する米CWでは、最近ヴァンパイアや悪霊との戦い、呪いなど超常現象モノへの期待が高く、新作では必ずと言っていいほど、その手のドラマが登場している。『プリティ・リトル・ライアーズ』のスピンオフは超常現象を要素に加えつつも10話で打ち切りなってしまったが、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のスピンオフ『The Originals』は好調だ。今年は、劇場版が公開された『ヴェロニカ・マーズ』のクリエイターの新作ゾンビドラマを始め、ややひねりを効かせた奇抜な設定のドラマが目立つ。さらに同局きってのヒットシリーズ『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』(以下、『スパナチュ』)と『ARROW / アロー』のスピンオフが登場。今年は前年よりも2本少ない6本となったが、個性派ぞろいのドラマがそろっている。

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それでは、米The Hollywood Reporter他、各メディアで発表された今年のパイロット・ドラマをご紹介しよう。

■『Flash』
『ARROW / アロー』のスピンオフ。DCコミックが原作。科学者バリー・アレンはある事故により超高速で移動できる能力を手に入れ、超高速ヒーロー、ザ・フラッシュとして活躍する。
出演:グラント・ガスティン(『glee/グリー』)ほか
ゲスト出演:ジョン・ウェズリー・シップ(1990年に放送された『超高速ヒーロー ザ・フラッシュ』で主役を演じていた)
脚本・製作総指揮:グレッグ・バーランティ、アンドリュー・クライスバーグ、ジェフ・ジョンズ(いずれも『ARROW』クリエイターまたは脚本)
スタジオ:Warner Bros. Television, Berlanti Productions
撮影:バンクーバー

■『Identity』
臓器移植をしなければ命がないとされた若き女性。彼女の唯一の希望というべき臓器の適合者は、ある裕福な一家の息子だけだった。しかしある日、彼女のもとにCIAがやってきて、スパイとして一家に潜入するよう頼まれる。彼らがテロに加担しているという容疑がかかっていたのだ。家族への恩か、国への忠誠心か。彼女は葛藤しながらも、次第に命を救ってくれた家族をめぐる陰謀へと巻き込まれていく。
出演:アナ・オライリー(『フルートベール駅で』)、マット・バー(『ゴシップガール』)ほか
脚本・製作総指揮:コリン・ブリンカーホフ(『グッド・ワイフ』)
スタジオ:CBS Television Studios, K/O Paper Products, Scripted World
撮影:サウスカロライナ州チャールストン

■『iZombie』
原作は、DCコミックスの同名コミック。ゾンビになってしまった女子医学生の主人公は、脳ミソを手に入れるために検死解剖室で働くことに。人間性を保つためには、脳ミソを食べるしかなかったからだ。仕方なくこっそり脳ミソを食べていた彼女だが、脳ミソを食べることによって死体の生前の記憶まで取り込んでしまうことに気づく。頭の中でこだまする死体の声を静めるために、彼女は検視官の上司と刑事の協力を得て、死体が生前に巻き込まれた殺人事件の解決に挑んでいく。
出演:ロバート・バックリー(『One Tree Hill/ワン・トゥリー・ヒル』)マルコム・グッドウィン(『ブレイクアウト・キング』)、デヴィッド・アンダース(『ヴァンパイア・ダイアリーズ』)、
脚本・製作総指揮:ロブ・トーマス、ダイアン・ルジェロ(『ヴェロニカ・マーズ』のクリエイター・コンビ。監督もロブ・トーマスが務める)
スタジオ:Warner Bros. Television, Rob Thomas Productions
撮影:バンクーバー

■『Jane the Virgin』
ベネズエラのソープオペラのリメイク。信心深く、働き者の若いラテン系女性が、間違えて人工授精されてしまい、次々と予測のつかない事態に直面していく。
出演:ジーナ・ロドリゲス(『アーミー・ワイフ』)
脚本・製作総指揮:ジェニー・スナイダー・アーマン(『恋するインターン』)
スタジオ:CBS Television Studios, Electus
撮影:ロサンゼルス

■『The Messengers』
地球に謎の物体が落下。そのエネルギーの衝撃で死んだ者たち...まったく縁もゆかりもない赤の他人のように思われた被害者たちだったが、彼らは再び目覚め、迫り来る脅威と戦う運命にあることを知る。
出演:ソフィア・ブラック=デリア(『ゴシップガール』『MIA ミア』)、ジョエル・コートニー(『SUPER 8/スーパーエイト』)ほか
脚本・共同製作総指揮:ヨーガン・オドネル(『Teen Wolf』)
製作総指揮:ベイジル・イヴァニク(『タイタンの戦い』『ザ・タウン』)
スタジオ:CBS Television Studios and Thunder Road
撮影:ニューメキシコ州アルバカーキ

■『Supernatural: Bloodlines』
『スパナチュ』のスピンオフ。シカゴを舞台にモンスター一族とハンターたちの戦いを描く。
出演:ルシアン・ラヴィスカント(『Episodes』)、ナサニエル・ブゾリック(『ヴァンパイア・ダイアリーズ』)、ショーン・ファリス(『プリティ・リトル・ライアーズ』)ほか
脚本・製作総指揮:アンドリュー・ダブ(『スパナチュ』)
スタジオ:Warner Bros. Television
撮影:バンクーバー、シカゴ

今後も引き続き他局のパイロット情報をお伝えしていく。(海外ドラマNAVI)