アメリカのドラマ界では、地上波放送局やケーブル局にくわえて、Hulu、Netflix、Amazon、Microsoft、YouTubeといった新興勢力が次々とオリジナルTVシリーズの製作に乗り出し、活況を呈している。そんななか、米Yahooも、オリジナルTVシリーズ2作品を配信すると発表した。

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この2作品はいずれも30分枠のコメディ番組で、8話構成。Yahooの動画配信サービス"Yahoo Screen"で配信されることになる。

ひとつめの作品は、『Other Space』というタイトルのSFコメディ。22世紀初頭、人類は銀河系のほとんどに足を伸ばしていたが、エイリアンはまだ発見されず、人々は探索に少々うんざりしていた。そんな折、定例任務についていた宇宙船が、とても奇妙で危険に満ちた別次元の宇宙に飛び込んでしまうことに。宇宙船のクルーはこの新たな宇宙を探検し、もとの宇宙に戻る方法を見つけようと奮闘する。

製作の指揮をとるのは、『フリークス学園』のクリエイターを務めたポール・フェイグ。彼は、映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』を監督したほか、『The Office』の監督としてエミー賞にノミネートされたこともある。

ふたつめの作品は、『Sin City Saints』というタイトルのスポーツコメディ。シリコンバレーで財をなした大物が、ラスベガスにプロバスケットボールチームを作ろうという壮大な事業に乗り出すが、その過程でさまざまなトラブルに出くわす。『The Office』でやはりエミー賞にノミネートされ、『ラリーのミッドライフ★クライシス』にも参加した監督のブライアン・ゴードンと、『One Tree Hill』『ヤング・スーパーマン』の製作総指揮者だったマイク・トリンが陣頭指揮をとる。

Yahooの発表によれば、Yahoo Screenでは7ヶ月前にコメディ作品のラインナップを立ち上げて以来、アメリカでの配信件数は5億件にものぼっているとのこと。しかし、すでにNetflix、Amazon、Huluがしのぎを削っている市場への新規参入であること、MicrosoftのXbox 360、Xbox Oneのように独自のストリーミングデバイスをもつわけでもないことから、競争力を得るまでしばらく時間がかかるだろうとCNETは予想している。(海外ドラマNAVI)