米サンダンス映画祭で絶賛されたインディ映画『アナザー プラネット』の監督・脚本を手がけたマイク・ケイヒルが、米Syfyで製作されるドラマパイロットを監督することになったと、The Hollywood Reporterが伝えた。
映画『アナザー プラネット』は、突然、空に現れた「もう一つの地球」を題材に、贖罪のストーリーを描いた作品で、2011年サンダンス映画祭において審査員特別賞など2部門を受賞した。日本では劇場未公開のため知名度は低いが、DVD/ブルーレイディスクがリリースされ高い評価を受けている。
そのケイヒル監督が新たに手がけることになったのは、ベストセラー・ファンタジー小説「The Magicians」を原作とするTVドラマパイロット。
レヴ・グロスマン作の「The Magicians」は、アメリカで2009年に刊行され、「大人向けのハリー・ポッター」と評されて話題になった小説。秘密のベールに包まれたニューヨークの大学で魔術を学び、エリートコースを歩んでいた青年たちが、子ども時代に読んだファンタジー小説に描かれた魔法の世界を発見する。三部作の第一巻は、22ヵ国で翻訳された(日本では未訳)。アメリカでは第二巻「The Magician King」が2011年に刊行されたほか、第三巻「The Magician"s Land」も先月刊行されたばかりだ。
このパイロット製作にあたっては、ジョン・マクナマラ(『ザ・プロテクター/狙われる証人たち』)とセラ・ギャンブル(『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』)が脚本を担当することがすでに決まっている。
実力派のインディ映画監督を起用したことから、このプロジェクトにおけるSyfyの力の入れようがうかがえる。パイロットの撮影は年内にスタートするということだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:マイク・ケイヒル
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