スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、主演にオスカー女優ハル・ベリーを迎えた、米CBSの新作SFサスペンス・ドラマ『EXTANT』。その第11話に、ハリウッドを活動拠点とする日本人俳優、尾崎英二郎(『ラストサムライ』『TOUCH/タッチ』『HEROES/ヒーローズ』ほか)が出演した。
宇宙飛行士のモリー(ハル・ベリー)は、無事任務を終えて地球に帰還。家族と再会を喜び、愛情を確認し合うが、 自分の身に異変が起きていることに気づく。たった一人で宇宙にいたはずのモリーは、なぜかお腹に生命が宿っていたのだ。やがて彼女は、人類の存亡に関わる陰謀に巻き込まれていく...というストーリー。
尾崎は、第11話「A New World」の中で、巨大な宇宙開発事業を操る謎の人物ヒデキ・ヤスモト(真田広之)に仕える主任科学者を演じ、ヤスモトの生命に関わる重要なシーンに登場した。
今回の出演にあたり、尾崎からコメントが届いた。スピルバーグ作品は、映画『硫黄島からの手紙』に続いて2作目の出演となる尾崎は、「僕は、子供の時に『ジョーズ』を劇場スクリーンで見て以来、スピルバーグ氏を最も尊敬する映画人の一人として長年憧れてきたので、その方の作品に再び出演できたことを誇りに感じています」と喜びを表現した。
また、本シリーズにレギュラー出演する俳優・真田広之との初共演について次のように語った。「2003年に『ラストサムライ』で一人の侍として戦いを演じていた際には、毎日真田さんの見事な刀捌きを近くで注視していましたが、共演というような立場にはほど遠く、今回の作品で初めて、同じシーンの中で彼の配下の人間としてセリフを交わすことができたんです。このドラマで真田さんの役柄が背負う責任はとてつもなく大きく、セリフの量も膨大です。それを冷静な落ち着きでこなしている姿を、以前とは違う立ち位置で見つめて胸に刻んだことは貴重な学びでした。巨大セットの中で、僕はまるで一人の生徒のようでした」。
尾崎の最新作は、来春に米国公開予定の映画『LITTLE BOY』。また今年は、8月26日に自身初の著書「思いを現実にする力」を出版し、9月4日に日本で発売された新世代ゲーム『デッドライジング3』(Xbox One)では、敵ボスのZhi役をモーション・キャプチャーで演じるなど、活動の幅を広げている。今後ますますの活躍に期待したい。
『EXTANT』は米CBSにて現在放送中。(海外ドラマNAVI)
Photo:尾崎英二郎