『ゲーム・オブ・スローンズ』第三章 ブルーレイ&DVD発売記念! ジェイミー・ラニスター役 ニコライ・コスター=ワルドー インタビュー 前編

当初、ニコライ・コスター=ワルドーが『ゲーム・オブ・スローンズ』への出演契約を交わしたとき、ぜひ演じてみたいと思った数々のシーンのなかでも、ひときわ印象的なものがあったという。その当時において、そのシーンが出てくるのは何年か先のことではあったが、ついに第三章、第5話「炎の口づけ」で、そのシーンにたどりつく。「すばらしいシーンだった。期待以上だ」とニコライが語っているので紹介しよう。

ゲーム・オブ・スローンズ

【関連記事】必見!『ゲーム・オブ・スローンズ』第三章ブルーレイ&DVDリリース記念! GOTの「イイ男大特選」

【以下、第三章のネタばれを含みます】

文句なしで、第三章の湯殿のシーンは本当に別格だった。このシーンがあるとわかってた。ダン(・ワイス)とデヴィッド(・ベニオフ)との初顔合わせのときを思い出すよ。二人はこのシーンがジェイミーの物語の中で大きな見せ場になるから、前もって話してくれたんだ。3年間、ただこのシーンを待ち望み、自分に演じきれるのかと自問する日々だったから、役者として積み上げてきた気持ちは本当に途方もないものになってた。このシーンに向けて期待感や緊張感とともに気持ちを高めていき、撮影には、まる一日をかけた。

ジェイミーがハレンホールの湯殿でブライエニー(ジェイミーが一目置く女騎士)の姿を見つけたのは、彼が壮絶な手術を乗り越え徐々に回復しているころだった。ブライエニーはその時すでに浴槽につかっていた。このシーンで、ジェイミーのつらい過去にまつわる重大な真実が明らかになり、複雑な彼の性格について多弁に語られるんだ。

僕にとって、あのシーンは本当に特別だ。ジェイミーはこれ以上悪くなりようがないほどの状態、つまり人生のどん底にいる。そして、彼が重傷を負った体で湯殿へ向かうとブライエニーが湯船にいるんだ。そこではすばらしい対話がなされ、彼は雄弁に話し始める。自分の過去を大いに語り"王殺し(キングスレイヤー)"と呼ばれるようになったわけを話す。この上なくすばらしいシーンだ。最初、ダンとデヴィッドからこのシーンの話を聞いたときは興奮したよ。あのときから、ずっと待ち焦がれていた。期待どおりのシーンだったよ。

ゲーム・オブ・スローンズ

『ゲーム・オブ・スローンズ』の優れた点は登場人物を変えず、その人物についての真実を次々と明らかにしていくところだ。そうすることで、なぜジェイミーがこのような行為に至ったのかという理由が理解できるようになる。要するに、ほとんどの登場人物は白か黒かというはっきりした区別がつけられないということなんだ。

初めは皆、彼の行動だけを見ている。実の姉と性的関係を持ったり、幼い少年の命を狙ったりという、常軌を逸した行動だ。だが"それは単なる本の表紙に過ぎない。本の表紙だけを見て中身を判断してはいけない"という古典的なメタファー(隠喩)だ。そんなメタファーを使っているのが『ゲーム・オブ・スローンズ』のすごいところだ。

ジェイミーの旅がどこで終着点を迎えるのか、誰にもわからない。だけど、ジェイミーは僕たちが最初に抱いた印象とは違っている。僕たちが、さほど登場人物と変わらない人間だからこそ、視聴者はあらゆる登場人物のなかに自らの姿を重ね合わせることができるんだ。それがこのドラマがみんなに愛される理由のひとつだと思う。

ゲーム・オブ・スローンズ

ほとんどの人は過去に今では自慢にはならないような振る舞いをしたことがある。赤面するような振る舞いをしてしまった日の話をするだけで、今、抱いている自分自身のイメージは過去のものとずいぶん違って感じるだろう。

ジェイミーとブライエニーの関係、本人たちは気づいていないが、二人の間にいくつか共通点があるというところがいい。これまでジェイミーの周りに彼女のようなタイプの女性は一人もいなかった。彼女はジェイミーの予測どおりには行動しない。というのも、彼女には人の通常の行動パターンが通用しないんだ。

ジェイミーは凄腕の剣士であり、優秀な兵士だ。でも、一番の強みは彼の知性であり、相手をよく見て言葉巧みに相手の弱点を引き出すことなんだ。そして、ブライエニーにもその手法で猛烈に迫る。あえなく失敗するんだけど、諦めるどころか、ますます熱を上げるのが驚きだね。

ゲーム・オブ・スローンズ

僕たちは撮影が始まる数日前に初めて顔を合わせたんだ。一緒にトレーニングをしていたんだけど、すぐに僕が彼女をからかい始めた。ただ、打ち解けたくて始めたんだけど、やってみたらすごく楽しくて、やめられなくなった。

しょうがないだろう? ひどい人間のように思われるから、僕がどんなことをしてるのか言えない。でも、彼女にとって楽しくないことなら、やらないよ。しかもグウェンドリン(・クリスティー)はやり返してくるようになってきてるしね。それに、彼女はとても聡明な女性だ。人をからかう天才だよ。でも、僕らの周りにいる人たちはいい加減にしてくれと思ってるんじゃないかな。イライラして当然だよ。僕たちはずっと口げんかばかりしてるんだからね。

ニコライはデンマークの地方にある小さな村で生まれ育った。18歳のとき、コペンハーゲンのナショナル・シアター・スクールに合格し、演技を学ぶ。以来、ヨーロッパとアメリカをまたにかけ、舞台やテレビ、映画で広く活動している。

映画では『At World"s End(原題)』『ブッチ・キャシディ -最後のガンマン-』『ヘッドハンター』『MAMA』『オブリビオン』『A Thousand Times Good Night (原題)』『The Other Woman(原題)』に出演している。


ゲーム・オブ・スローンズ『ゲーム・オブ・スローンズ』 ブルーレイ&DVD発売情報
『ゲーム・オブ・スローンズ <第一~三章>』 ブルーレイボックス(24,800+税)
『ゲーム・オブ・スローンズ 第三章:戦乱の嵐-前編-』ブルーレイボックス(11,300+税)
『ゲーム・オブ・スローンズ 第三章:戦乱の嵐-前編-』DVDボックス(9,400+税)
ワーナー・ブラザーズ・ホームエンターテイメントより好評発売中

(海外ドラマNAVI)

Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』
(C)2014 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.