『ニュースルーム』アーロン・ソーキン、レイプ事件を扱ったエピソードを批判したスタッフライターに激怒!

実際に起こった事件や、現在直面している問題を取り込みながら、架空の報道番組の裏側を描いた米HBOの人気ドラマ『ニュースルーム』。アメリカではファイナルシーズンとなるシーズン3が放映中だが、最新話で描いた女子大生のレイプ事件が、女性スタッフライターから批判を受けるなど、波紋を呼んでいる。

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事の発端は、11月にバージニア州立大学内で起こったとされる女子大生のレイプ事件。米TV Guideによると、この事件を番組で取り上げようと、本作品のクリエーター、アーロン・ソーキンとスタッフライターらが脚本内容を議論している際、被害者の尋問シーンはカットした方がいい、などと意見した女性ライターをソーキンは部屋から追い出したという。

その女性ライターは、問題のエピソードを放送中の日曜日に、自身のTwitterで、レイプ事件を扱うべきではなかったと番組を批判。さらに、ライターズルームから追い出された時の様子まで赤裸々につぶやいてしまった。

さらに、バージニア州立大でのレイプ事件は、後日、被害者の主張に信ぴょう性がないと問題になり、放送の1週間前には、この事件を報道したRolling Stones誌が事実確認を怠ったと正式に謝罪をしていることから、番組放映直後から視聴者から批判を浴びる結果に。

この騒動を受け、ソーキンは、「番組内容で、さまざまな意見をいただいていることを理解しています。『ニュースルーム』のスタッフライターは、国家安全保障と報道の自由について論戦できるほどの精鋭メンバーです。私たちはライターズルームで、より良い番組作りのため常に熱く議論を交わしています。該当の女性スタッフは、シーズン3より参加したライターで、レイプ事件を取り扱うことに異議をもっていました。私の部屋に来て異論を唱えた彼女と、健全に議論を重ねましたが、時間がせまっていたため退出してもらっただけです。その後、彼女は積極的に該当エピソードの執筆に参加したため、Twitterでの発言には驚きを隠せません。ライターズルームでは、その場での議論が決して外に漏れることはない、という安心の元、意見交換をしています。彼女は、その内容をSNSで公にするという重大な規定違反を犯したのです。信頼関係が崩れ去ったことに悲しみを覚えます」と、正式にコメントしている。(海外ドラマNAVI)

『ニュースルーム』
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