英ITVが英文学最古の作品の一つと言われる叙事詩「ベオウルフ」をドラマ化することが決定した。

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古くから英国に伝わる「ベオウルフ」は、英雄ベオウルフの冒険を語る伝承文学であり、ファンタジー作品の原点とも言われている。本作をもとにした作品の中では、2007年に公開されたオスカー監督ロバート・ゼメキスの『ベオウルフ/呪われし勇者』が有名だ。この映画では、レイ・ウィンストン(『ノア 約束の舟』)がベオウルフを、オスカー俳優のアンソニー・ホプキンスが時の王フロースガールを演じている。

英Digital Spyによると、ITVがドラマ化するシリーズは全13話構成になるとのこと。舞台は邪悪な生き物がはびこる架空の国。国を守るために故郷ヘオロットへ呼び戻された戦士ベオウルフが、恐るべき怪物グレンデルに立ち向かうことになるという。脚本の執筆を担うのは、テロと戦う男たちの活躍を描くアクションドラマ『ストライクバック:極秘ミッション』のジェームズ・ドーマーや、恐竜SFドラマ『プライミーバル』のクリエイターであるティム・ヘインズらだ。

製作総指揮も兼務するドーマーは、「我々の祖先が『ベオウルフ』の物語に耳を傾けたのは、偉大な冒険物語だから――恐怖やスリル、笑いや涙を与えてくれたからです。しかし、一方では物語の中に自分自身の姿や自分が抱える恐れを見出したからでもあります」と語り、現代の視聴者にも同じように楽しんでもらえるはずだとコメントしている。

今のところ、キャスティングや放送スケジュールは未定だが、本シリーズは2015年4月から英国北部のダラムとノーサンバーランドで撮影が行われる予定だという。(海外ドラマNAVI)