リュック・ベッソン『ノーリミット2』 ボイスキャストインタビューVol.1

『TAXi』『トランスポーター』シリーズの脚本、製作で知られるリュック・ベッソンが製作総指揮を務め、フランスで大ヒットしたノンストップ・アクションシリーズ『ノーリミット』。日本語吹替版の主要キャストの皆さんへのインタビューを座談会形式で実施! よりパワーアップした新シーズンの見どころやドラマの魅力についてお話を伺ってきました。
※このインタビューは2014年6月、WOWOW放送前に行ったものです

『ノーリミット2』ボイスキャスト

(左から)ジュリエット役    園崎未恵さん
ヴァンサン役     森川智之さん
アレクサンドラ役   深見梨加さん
ド・ボワシュー大佐役 堀内賢雄さん

■第2シーズンの注目株はベルトラン! ヴァンサンの親バカぶりも健在
――およそ1年ぶりのアフレコですが、現場の雰囲気はいかがですか?

堀内さん:1年のブランクを感じさせない、和気藹々とした雰囲気ですね。第2シーズンからはコスカスというビッグな悪役が登場します。コスカスを演じるのは、中村秀利さん(『CSI:ニューヨーク』のマック・テイラー役でおなじみ ※2014年12月24日ご逝去)。尊敬すべき先輩がチームに加わってくれたことで良い意味での緊張感が生まれ、現場の士気も上がっています。

――悪役コスカスも気になるところですが、第2シーズンの注目株は誰でしょう?

深見さん:第1シーズンの最後、いきなり[イドラ]の工作員になったベルトランですね。彼はヴァンサンにとって別れた奥さんをめぐる恋のライバルですが、それが同じ秘密組織のメンバーになるという展開ですから。間違いなく注目株です!

堀内さん:ヴァンサン&元妻アレクサンドラ&ベルトランの三角関係は見どころですね。ほかにも、ヴァンサンの娘ローラの問題とか、いろいろ気になる要素が出てきます。ネタバレになるので、今ここで全部お話できないのが残念です。

深見さん:ローラ、今シーズンはずいぶん大人っぽくなってますよね。

園崎さん:そうそう、彼女の恋愛話も出てきますから。

森川さん:恋愛に限らず、ローラは好奇心旺盛で無茶するタイプですよね。

園崎さん:その好奇心は、明らかにヴァンサンとアレクサンドラから受け継がれたもの!

森川さん:そうでしょうね。親から見たら危なっかしい娘ですが、アメリカのドラマに出てくるませたティーンエイジャーに比べればまだカワイイほうかも。別れた両親を引き寄せようと一生懸命なところもけなげですし。

深見さん:むしろ、あの親にしてはよくぞここまでまともに育ったなと思うくらい(笑)

園崎さん:基本的にローラは真面目で純粋ですもんね。

森川さん:ヴァンサンもローラのことがかわいくて仕方ないんですよね。

堀内さん:僕には娘がいるので、つい娘に甘くなるヴァンサンの気持ちは分かります。僕も周りから娘に甘過ぎると叱られてますから。でも、いくらなんでもヴァンサンほどは甘くない(笑)

園崎さん:そうそう、父親としての懐の深さを完全に通り越してますよね。

堀内さん:ヴァンサン&ローラの父娘関係は、ちょっと特殊だよね。だって、ヴァンサンは任務のまっただ中でも平気でローラからの電話に出ちゃうんだから(笑)

園崎さん:第1シーズンの第1話、テロリストとの攻防の最中、電話でローラに「Happy birthday」歌ってましたもんね(笑)

堀内さん:さすがにヴァンサンみたいな父親は、なかなか現実にはいないですよ。まあ、そこがドラマの中のキャラクターということなんでしょうが。ある意味、究極の親バカの描き方が秀逸だなと思いますね。

深見さん:あ、でも堀内さんだってアフレコの本番中に電話が鳴って......。

園崎さん:本番中は携帯電話の電源を切ってください(笑)

堀内さん:本番中に電話が鳴ると、真っ先に僕が疑われるんですけど、ほかの人の電話が鳴っていたこともありますから!

園崎さん:話は変わりますが、今シーズンは[イドラ]の一員であるナディーヌのキャラクターもいいアクセントになっています。

森川さん:ナディーヌって、あの高給取りの?

園崎さん:え!? ナディーヌって高給取りだったの!?(笑)そんな設定でしたっけ?(笑)

園崎さんと森川さん

■ヴァンサン&アレクサンドラ&ベルトランの三角関係はどうなる!?
――ドラマの主人公ヴァンサン、余命が伸びているようですが......

堀内さん:余命半年のはずだったのに、意外と長生きですよね(笑)

一同:(笑)

森川さん:余命幾ばくもないという割には、めちゃくちゃ強いですしね。激しい頭痛に頭を抱えながらも、ガンガン相手をなぎ倒すくらいパワフルですし。

園崎さん:第1シーズンでは、泡を吹いて倒れちゃったこともありましたよね。

森川さん:そうそう、あのシーンは強烈でしたよね。病気を抱えながら[イドラ]の一員として奮闘し、家庭では良き夫(元夫)、良き父親であろうとするヴァンサン。すべてを両立させようとギリギリの線で持ちこたえながら突き進んでいく彼のキャラクターには魅力を感じますね。"戦うお父さん、全力投球!"っていうか。

深見さん:ヴァンサンとマリーの関係も気になりますよね。

森川さん:男性視聴者は、特に気になるんじゃないですかね(笑)マリーは魅惑的ですから。

深見さん:森川君はマリーが好みのタイプらしいですよ(笑)

――アレクサンドラをどう見ていますか? そもそも、彼女はベルトランのどこに惹かれたんでしょう?

堀内さん:アレクサンドラは美人で魅力的だけど、嫌われ者になりかねないタイプだよね。それにしても、そもそも彼女はベルトランのどこに惹かれたのかな?

深見さん:安定感のある職業!?(笑)

園崎さん:アレクサンドラはヴァンサンが家にいないことが嫌だったんだから、正反対のタイプのベルトランに惹かれたという見方はアリですよね。

深見さん:そう。でも、いつも一緒にいてくれそうだからベルトランを選んだはずなのに、どういうわけかベルトランも[イドラ]のメンバーに。今じゃヴァンサンもベルトランも同じ穴のむじなですから(笑)

堀内さん:ベルトランはもともと工作員っていうタイプじゃないから、いろいろなところでミスもするよね。

深見さん:あんな素人、メンバーにしなきゃよかったのにと思うことも(笑)

園崎さん:そもそも、本当に[イドラ]にベルトランは必要だったんですかね?

森川さん:元々[イドラ]ってメンバーの数が少ないから、そこにベルトランみたいな素人を加えるのは、むしろ命取りになる気が......(笑)

『ノーリミット2』ボイスキャスト

リュック・ベッソン「ノーリミット2」のキャラクターの魅力を語ったボイスキャストインタビューVol.2は近日公開! お楽しみに♪

(WOWOW提供)