いよいよ3月4日(水)からDVD&ブルーレイがリリース、同時にデジタル配信もスタートする『24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』。ファイナル・シーズン終了から約4年、ファン待望のシリーズ最新作としてジャック・バウアーが帰ってきた! 今回は、『24』シリーズの国内ファンにとって"もう一人のジャック"とも呼ぶべき存在、ジャック役キーファー・サザーランドの日本語吹替えを担当している小山力也さんにインタビューを敢行! 久しぶりにジャックを演じた感想や、今作で待ちうける波乱の展開について語っていただきました。
――『24-TWENTY FOUR』の最新シーズン、ズバリどんな展開になりますか?
これまで(シーズン1~8)、色々、あらゆる事をやり尽くしたのではと思いきや、「その手があったか!」という展開が待っています。
どんどん、どんどん...、ジャックの味方がいなくなって、悲惨な状況になっているのですが、辛い立場は、彼ばかりではありません。いきなりの大展開です。勿論、新キャラも登場しますし、それによって、またまた事態は一変します。
――前シーズン終了から、およそ4年振りということですが、ジャック・バウアーの役にはすぐに入り込めましたか?
作品を観れば、もうすぐにジャックになれます。これまで、ジャックに関してはあらゆることをやってきているので、迷うところはないですね。
――今までの『24』で一番思い入れのあるシーズンは? また、今シーズンを楽しむ上でカギとなるエピソードなどありますか?
一番印象に残っているのは、やはりファーストシーズンです。そしてセカンドシーズン。誰が本当の黒幕なのか、多くのキャラクターたちの姿を描いて交錯するストーリー進行で、二転三転四転するという面白さがありましたね。ボイスキャスト陣も、「え!? あたしが全部悪かったの!? あたしなの!?」ということになるわけですから(笑)。台本を読んで初めて"まさかのびっくり!"が、たくさんありました。
また今回の新シリーズでは、ジャックが中国に拉致された出来事が尾を引いてきます。"あの"人物も登場しますよ。
――今回は12話という構成ですが、短かったですか?
やはり24話欲しかったですね。もう終わっちゃうのか...と、もう少しやりたい気持ちはありましたね。でも、続きが気になるようにアメリカの製作陣も練り込んで作品を仕上げていますから、日本でも今作が盛り上がれば、それが援護射撃になって、更なる続編が生まれるのでは、と思います。
――昨年来日されたメアリー・リン・ライスカブさんと対面され、印象はいかがでしたか?
初めてお会いしたのですが、彼女も心から、「会えて良かった」と言ってくださいました。大変光栄でした。嬉しかったですね。本当におきれいな方でした。コメディもやっていらっしゃいますから、演技に非常に幅があって魅力的ですよね。
――これまでジャックが関わってきた女性の中で、小山さんからみて大切な女性キャラはいますか?
それはもうテリーにしておかないと、ね(笑)。テリーが(シーズン1で)ああいうことになったから、オードリーに行ってしまうわけですから...。
――今でもテリーなんでしょうか?
いや、今はもうないでしょう(キッパリ)。今シーズンはオードリーですよ。これまでのシーズンで、ジャックはずっとオードリーは無事ではないと思って生きていたわけですからね。もっとも、シーズン8では、ルネに魅かれてしまいましたが。というわけで、テリーが1番、2番がオードリー、そして3番がルネですね。
――今後、ジャックにはどうなって欲しいと思いますか? メアリー・リン・ライスカブさん来日の際に「ジャックは幸せになれるんでしょうか?」と聞いたら、「無理でしょうね。もう悪を追うのをやめて幸せになって欲しいって、みんな思っているの。でも彼は止められないわ」とおっしゃっていました。
はい。ジャックはここまで大変な過酷な状況でやってきた人ですからね。もしここで休んじゃったら一気に老け込んでしまうと思うので、そうならないためにも、危機にさらされていたほうがいいんじゃないかと思いますね。彼は屡々、どうしてもスタンドプレイをせざるを得ない状況に追い込まれます。
――新しいキャラクターのケイトについてはどう思いますか?
ケイトがこの先不幸になっていけば、きっとジャックとの接点が増えてくると思います。常にジャックは不幸ですからね。不幸なオーラどうしが共鳴しあって、お互い共感するようになるはずです。もっとケイトの身に大変なことが起きて、作戦をどんどん遂行していくうちに、二人の間に何か起きるかもしれない...でも今回12話しかなかったからできなかったんですよ(笑)。
――ジャックを演じる上で、表現するのが難しいことなどはありますか? 例えば、言葉にならない時の苦しみのシーンなど...。
喪失感などは想像して演じますが、ジャックは自分の喜怒哀楽が大幅に触れているときは、あまり難しいことは言わないので。(「喜」はほとんどないんですけどね。)だから自分さえ集中できれば難しくはありません。それよりも、作戦中の忙しい時、困難な状況の際にジャックは多くのことを言いますから、クリアにしっかりしゃべらないといけないので、その方が大変ですね。そういうときに自分がガタガタしていたらアフレコ収録チームがうまく進行しないので、作品をしっかり観てから収録に臨みます。だから周囲の皆さんも、僕がマイクに入りやすいようにしてくれますし、緊迫感もありました。また、ファーストシーズンの時のパーマー大統領(福田信昭さん)が気さくな方でしたから、そのおかげで結束が固まりましたね。
――『24』でジャックを演じて以来、小山さんの環境に変化はありましたか?
"タダ"の仕事が増えました。結婚式のコメントを依頼されたり、他の収録現場でも、「新年会で部長を脅かすから...」とか、そういった案件です。
――やっちゃうんですか?
やりますよ。やらないと雰囲気悪くなるじゃないですか(笑)。「もし彼女を裏切ってみろ!俺が世界の果てまで追いかけていくぞ!」とか、釘差し的なコメントですね。ジャック・バウアーがいうと、縁起あんまり良くないと思うので、それでもいいんでしょうかね?って思いもしますけど。
――最後に、今シーズンのジャック・バウアー、注目すべき点を教えてください。
(ジャックはいつも巻き込まれていきますが)、今回のシーズンでは、最初から明らかに意図を持って、能動的に動いています。少し余裕もありますね。成長したというか、感情にまかせて行動するのではなく、今回は理性的に行動をおこそうとしている点に注目です。そして、まさかまさかのキャラクターが登場するので、それに対してどうするか?というところも見逃せないポイントです。
――小山さん、楽しいお話ありがとうございました!
次回、海外ドラマNAVI読者の方への小山さんからのメッセージ動画も公開します!お楽しみに!
【DVD/ブルーレイ/配信情報】
<レンタル> 2015年3月4日(水)VOL.1~6(全12話)レンタル開始
<セル> 2015年3月4日(水)発売開始
・ブルーレイ コレクターズBOX 12,000+税(3枚組)
・DVDコレクターズBOX 9,600+税(7枚組)※本編ディスク6枚+特典ディスク1枚
<デジタル> 2015年3月4日(水)デジタル配信開始
Photo:小山力也 メアリー・リン・ライスカブ
『24:リブ・アナザー・デイ』
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