世界的な人気、知名度を誇るダークヒーロー・バットマン。その活躍に必要不可欠な存在であるゴッサム市警本部長ジェームズ・ゴードンの若き日を描いたドラマ『GOTHAM/ゴッサム』。今回は、幼少時代のブルース・ウェインを演じるデヴィッド・マズーズのインタビューを公開! 幼いブルースと彼を取り巻く人々との関係、そして作中に散りばめられたバットマンへの繋がりを暗示する演出についても教えてくれた。
――調子はどうですか?
最高だよ。皆はどう?
――ブルース・ウェインは、バットケイブを発見するのですか?
もし僕がその質問の答えを知っていたら、教えてあげるよ。
(一同笑)
――どんなことがゴッサムでは起きるとみていますか?
次のエピソードで起こること?
――はい。
もし僕がひとつ選ばなければならないとしたら、ブルースがもっと現実の世界に入って行き、自分で決断し、情熱を持ち冒険をする、そして彼が敵として話していた人々の反応を受け止めるかわりに、彼らに立ち向かおうとするところを見たいな。
――彼の敵は誰ですか?
ぜひ探してみてよ(笑)
――子どもたちみんなが好きな役を演じるのはどんな気分ですか?
とても素晴らしい気分だね。この役を得たと知った直後は、ただ夢のようだったよ。未だに自分がバットマンだということが信じられないんだ。いや、僕の歳ではまだ(バットマンに)近くはないけど。男の子はみんな、世界の子どもはみんなバットマンになりたいんだ。みんながいつもジョークで「僕はバットマンだ。僕はバットマンだ」って言っているよ(笑)。それってすごいよね。
――ブルース・ウェインには、二人の師、アルフレッドとジム・ゴードンがいます。ブルースは、どちらをより父親代わりとみていますか?
たぶんアルフレッドだろうね。それは、アルフレッドが彼と住んでいて、もっと多くの時間会っているからというだけなんだけど。彼らはずっと頻繁にコミュニケーションをとっているからね。ジム・ゴードンは、確かに指導者だけど、彼が指導者であるほどには、父親代わりではないんだ。ブルースは、ジムを尊敬してアドバイスを求めたりするけど、彼の日常生活に必ずしも必要な存在ではなくて、その一方でアルフレッドがそういう存在なんだ。
――これはあなたの「僕はバッドマンだ」という別の質問への答えと関係していますが、この間のハロウィーンのコスチュームは何でしたか?
僕の去年のコスチューム? 実はナード(オタク)で行くはずだったんだけど、バットマンとしてハロウィーンに行きたくなったんだ。でも、後回しにしていたせいでコスチュームストアに行くのが遅すぎて、結局サスペンダーとボウタイをさっと着けただけになっちゃった。
――バットマンのコスチュームを着ている他の子たちを見てどうでしたか?
カッコいいね。あれは僕なんだよ!
(一同笑)
――ブルースに学校の他の子供をやっつけるように言ったりしますが、アルフレッドのしつけの能力についてどう思いますか?
僕は、本当に素晴らしいことだと思う。ショーン・パートウィーは、アルフレッドを鮮やかに演じているよ。彼は素晴らしいし、ものすごく才能がある本物さ。それに今まで会った誰よりもナイスガイなんだ。
ドラマのなかで、アルフレッドはブルースにそのようなことをすすめるけど、それは彼も傷ついているからだと思う。アルフレッドは、それをあまり表に出さないけれど、彼も世の中に対して怒っているんだ。ブルースの両親は彼の上司であり、彼らと一緒に住んでいたから、ブルースと同様に深い悲しみの過程にいるんだよ。二人は、協力し合いこの悲しみの過程を一緒に体験していて、アルフレッドは、ブルースに暴力を表現すること、その(トラブルの)原因となった人のところへ出向いて「俺にちょっかい出すな。さもないと、ただじゃおかないぞ」と伝えるのはいいことだと、教えているんだ。
――ゴッサムの世界ですね。
ゴッサムの世界だね。すごいよ。
――セリーナとの関係はどのようなもので、その関係についてどう思いますか? 未来におけるキャットウーマンとの、気があるのかないのか、微妙な関係の起源ですね?
そうだね。僕は、彼らがこんなに若いときにそんな関係であるのは、本当にスマートだと思う。というのも、どのバットマンの映画やコミックを見ても、バットマンとキャットウーマンは一緒にいて、いつでも彼らの間には、生涯通して関係性があるように見えるんだ。彼らは、決してそのことを口に出さないけど、見る人にはその感覚がわかると思う。そして、今は、彼らがどうやって出会ったのかが描かれているところさ。キャムレン・ビコンドヴァと一緒に仕事するのは、素晴らしいね。
――このファーストシーズンの後半で、ブルースがどこでバットマンのスキルを身につけるのか、さりげないヒントのようなものはあるのですか?
あるよ。どのシーンにもヒントがあると思う。実はもうすでに出てきているものもあるしね。彼のバットマン的な能力をほとんどのシーンで見ることになるよ。彼が両親を殺した者を見つけようと固執し始めたときに彼の決断を目にするけど、そのプロセスを通しても、彼の知性や熱意、情熱がわかる。バットマンが持つすべての資質を目にすることになるだろうね。隠れキャラクターのように段々現われてくるんだ。それは、間違いなく脚本家たちの功績だね。
――そういったパートを演じるのは楽しそうですね?
そんなにたくさん見せられないからカッコイイよ。最初の方のエピソードを撮影しているとき、ブルースが自分のデスクの回りを歩いているシーンがあった。現場でささやかなバットマン・ショットをやろうとして、監督たちは僕に手を広げて胸を張り、歩いてくるよう言ったんだ。下からカメラであおって、ヒーローショットを撮ったんだ。こういう小さなことすべてが、とってもカッコいいと思ったよ。
パイロット版でブルースの両親が死に、彼が路上で叫んでいた。多くの人は気がつかないんだけど、よく見ると暗がりの中のブルースと両親がバット(コウモリ)の形をしているのに僕は気づいたんだ。もし、もう一度見るチャンスがあれば、注意してみるといいよ。とってもスマートさ。撮影当日は、誰も僕にそのことを言わなかった。多分、親たちにはもう少し手を広げてと言ったのかもしれない。僕は実はそのことを予告編で気づいたんだ。ダニー・キャノンがわざとそうしたのかはわからない。小さなことだけど、とってもスマートだね。
――我々が知らないバットマンの歴史の一部を演じるのはどんな気分ですか?
どのバットマンシリーズの映画やコミックでも、両親の殺人のシーンのフラッシュバックがあるか、映画の最初の5分で12歳のときのブルースを映し、そこからすぐに10年か15年後にとんでバットマンになるよね。僕らは、その間の話を語っているんだ。バットマンの世界が生まれて75年もの間知られていなかった領域に足を踏み入れているんだよ。リサーチしたり、バットマンシリーズの映画をみたり、コミックブックを読むことはとってもいいことだし、エピソードを作るのに実際に役立ち、理にかなうことだと言えるね。僕はその未知の領域を知るのが大好きなんだ。違う視点で物事をみるのは気分がいいし、気持ちいいよ。
――どうやってこの役についたのですか?
オーディションの経過は、実際にとても長く精神的に疲れるものだった。その長さのため、ストレスが多かったんだ。オーディションごとにその役によりのめり込んでいき、もしその役を得られなかったらと思うと悲しくなっていったよ。
オーディションは、今からもう1年以上前(2013年12月)から始まった。僕は、素晴らしい製作総指揮でクリエイターであるブルーノ・ヘラーと、キャスティングディレクターたちに会ったんだけど、クリスマス休暇の直前以来、2週間くらい彼らから連絡がなかった。そして、彼らは僕にテストを受けにもう一度来て欲しいと言ったんだ。それが、1月の中旬くらいだったと思う。その後、また2日後に来てくれと言われ、1週間のうちに3回テストをしたよ。実は、最後の回に、彼らは僕の髪をカットしてとってもナイスな服を着せ、僕をブルース・ウェイン風にしたんだ(笑)。それから1カ月ほど連絡がなくて、その後、自分が役を得ていたことを知ったんだ。とってもショックだったのは、お母さんが、その前日から知っていたのに、その日には言わなかったんだよ。僕が学校で問題を起こしたから(笑)。それと妹の誕生日だったから、その日には言いたくなかったみたい。それで僕は次の日に知らされたんだ。
僕はエージェントと電話で話しているとき、公共の場所で買い物をしていたから、叫んだりはしなかったよ。僕はまったく何も言わなかったんだ。エージェントは、僕の反応がなかったから、「大丈夫?」と聞いてきたよ。僕はとても驚いた、役を得たことを信じられなかったんだ。僕には想像できないことだったからね。でも、今ここにいるよ。
『GOTHAM/ゴッサム』放送&DVD情報
■放送情報
AXNにて、
・HD二カ国語版:5月11日(月)22:00放送スタート
・HD字幕版:5月14日(木)23:55放送スタート
・「遂に上陸!『GOTHAM/ゴッサム』スタート直前スペシャル」HD日本語版(1時間):5月1日(金)21:00、5月4日(月・祝)22:00他
■DVD情報
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントより、
7月22日(水)レンタルDVD Vol.1~4(各巻2話収録)/デジタルレンタル順次配信開始
8月12日(水)レンタルDVD Vol.5~8(各巻2話収録)
9月9日 (水)レンタルDVD Vol.9~11(各巻2話収録)
9月9日(水)ブルーレイ&DVD発売
「『GOTHAM/ゴッサム』 <ファースト・シーズン> コンプリート・ボックス」
・ブルーレイ(4枚組)¥16,200+税
・DVD(11枚組)¥14,300+税
発売・販売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
Photo:
『GOTHAM/ゴッサム』 デヴィッド・マズーズ
(C)2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『GOTHAM/ゴッサム』劇中スチール
(C)Everett Collection/amanaimages