米アワード騒然の映画『グローリー/明日への行進』がいよいよ公開!『Empire』アンドレ役で注目のトレイ・バイヤーズも出演

本年度の第87回アカデミー賞で作品賞にノミネートされた『グローリー/明日への行進』(原題:SELMA)が、いよいよ6月19日(金)より日本でも公開となる。

1965年3月7日、黒人の選挙権を求める525人が、マーティン・ルーサー・キングJr.牧師と共にアラバマ州セルマで立ち上がった。彼らは非暴力を貫きデモ行進を行うが、白人知事率いる州警察の暴力的鎮圧に、わずか6ブロックで妨げられてしまう。しかし"血の日曜日事件"として全米のニュースに流れたその映像は、人種をまたぎ、全国の同士たちの心に火をつける。2週間後、再び抗議のデモ行進が計画される。日々増え続ける参加者数は2.5万人にまで膨れ上がり、やがてその行進は、米国大統領を巻き込み、世論を、そして世界をも突き動かしていく――。

デヴィッド・オイェロゥ(『MI-5 英国機密諜報部』)やキューバ・グッディング・Jrら実力男優と共に若手の黒人俳優も多く出演している本作だが、現在大ヒット中のドラマ『Empire 成功の代償』でテレンス・ハワード演じる主人公ルシウス・ライオンの長男アンドレを演じ注目を浴びているトレイ・バイヤーズも出演している。

『Empire 成功の代償』で共演のグレイス・ギーリー(アニカ役)との交際で話題にもなったトレイは1983年カンザスシティ生まれの31歳。父は空軍勤務で様々な土地に引っ越したが、カンザスに戻りカンザス大学、イェール大学演劇大学院で演劇を学んだ後2011年にABCのドラマ『All My Children』でデビュー、『新ビバリーヒルズ青春白書』にも出演している。

しかしその後なかなか出演作に恵まれず「2013年に全く仕事がなくて俳優を辞めることを考えた」という。敬虔なクリスチャンであるトレイは牧師になるべきかと真剣に考えたとか。その時『Empire 成功の代償』の出演が決定し、続けて『グローリー/明日への行進』のオーデョンを受け、キング牧師と共に闘った学生活動家ジェームス・フォーマン役に抜擢される。トレイはキング牧師にも堂々と意見する情熱的なフォーマンを演じるにあたり実際のフォーマンのエネルギッシュなスピーチ映像を見て参考にしたという。また、キング牧師を演じたデヴィッド・オイェロウォら名優と共演できたことを「贈り物のようだった」と喜んでいる。

『Empire 成功の代償』の製作総指揮であり『プレシャス』『大統領の執事の涙』の監督のリー・ダニエルズはトレイを「彼はデンゼル・ワシントンのようだよ」と絶賛。今後の彼の活躍に期待したい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『グローリー/明日への行進』
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