『ダウントン・アビー』ジュリアン・フェローズ、「フィナーレの脚本はまだ書いていない」

今秋、イギリスでファイナルシーズンとなるシーズン6が放送される『ダウントン・アビー』。イングランド郊外にある大邸宅"ダウントン・アビー"を舞台に、貴族一家の内情と使用人の人間模様を描き大ヒットした本作は、いよいよ結末に向けて動き出す。しかし、その最終話の内容は、今のところキャストたちにも明かされていないという。

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今月6日に番組のプロモーションのため、クリエイターのジュリアン・フェローズら製作陣のほか、出演者のヒュー ・ボネヴィル(グランサム伯爵役)やエリザベス・マクガヴァーン(伯爵夫人コーラ役)らも参加し、ファンを招いてQ&Aセッションが行われた。その際に、"キャストたちはすでに最終回について知っているのか?"という質問が飛び出したが、クリエイターのジュリアン・フェローズは、「フィナーレの脚本はまだ書いていない」と発言。最終話のエピソードについて、詳細を知る者がいないことが明らかになった。

米Varietyによると、このQ&Aセッションでは、先代グランサム伯爵未亡人、バイオレット役を演じるマギー・スミスの演技を称賛する声が多く上がったそうだ。製作総指揮のギャレス・ニームは、マギーを"ジュリアンの女神"と称し、フェローズは「マギーに、おかしなセリフを指摘する必要は一度もなかった」とベテラン女優の偉大さを簡潔に言い表した。さらに、ヒューは「マギー・スミスがすべてのシーンを一人占めしちゃうから、僕らは降板した方がいいかもね」とユーモアを交えてマギーを絶賛した。

「愛を描くことは楽しく、うまくいくかどうかは別にして、人は誰もが恋愛感情を持つという考えが好きです」と語っているフェローズ。彼が描く魅力あふれる登場人物たちの波乱に満ちた愛憎劇は、フィナーレに向けて、さらなる盛り上がりを見せることになるだろう。フェローズは、「この番組の原動力は、人が人であること」とも発言している。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ダウントン・アビー』
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