会員数6,200万人以上、世界50カ国でインターネット配信サービスを提供しているNetflixが、本日6月18日(木)、港区南青山のオフィスにて日本でのサービス開始に伴うプレゼンテーションを行った。
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気になる日本でのサービス価格についてはまだ発表はなく、アメリカのサービス価格をそのまま基準にするということではなく、現在は日本市場においてのリサーチの段階で検討中とのこと。今回は主にNetflixを楽しむための推奨環境やユーザーインターフェイスについてのデモンストレーションが行われた。
Netflixが、他の動画配信サービスと最も一線を画した印象を与える理由の一つが、テレビリモコンに搭載された"Netflix ボタン"だが、およそ6年前から日本でNetflixを視聴する環境を整備してきたのだという。このボタンが設置されるのは、主に東芝、パナソニック、SHARP、SONYの大手4社メーカーから発売されるテレビで、4Kテレビ、パナソニックの『VIERA CX800』シリーズ、東芝の『REGZA J10』シリーズなどには既にこのボタンが搭載されている。
なおスマートデバイス用には、Android版はGoogle Play、iOS版はサービス開始日よりiTunesなどでインストールできるようになる予定。
視聴にあたってのネットワーク推奨値は3Mbps以上。4Kサイズでの視聴に関しては25Mbpsを推奨しているが、ネットワーク環境により映像解像度がコントロールされるので、10Mbpsあれば基本的にほぼ問題なく視聴が可能のようだ。
また、字幕言語、音声言語も多様に選択が可能。視聴中の映像を止めることなく、音声、字幕ともスムーズに切り替えていくことができる。およそ50カ国分の言語で楽しむことができるコンテンツも多い。
配信されるコンテンツのメインは、海外ドラマ、映画、ドキュメンタリー等を主軸とし、そして日本で制作されている(される)コンテンツも入ってくる。
代表のグレッグ・ピーターズ氏は、「日本のマーケットはユニークだと言われていますし、映画、ドラマ、バラエティ、アニメ作品でも素晴らしいものがたくさんあります。ユーザーの期待には応えていきたいと思っていますし、また様々な海外のコンテンツにも触れてもらえるチャンスだと思っています。そしてクリエイターたちにとっても、世界に配信できるという新しい領域を提供できることが最大の魅力になると思います」と語った。
デヴィッド・フィンチャーとケヴィン・スペイシーによる『ハウス・オブ・カード 野望の階段』をはじめとし、連続ドラマに革新をもたらしてきたNetflix。いよいよ日本でのサービス開始が近付いている。(海外ドラマNAVI)
Photo:
Netflix株式会社 代表取締役社長 グレッグ・ピーターズ(右)
Netflix株式会社 副社長 大崎貴之(左)