『Lie to me 嘘の瞬間』のモデルとなった心理学者も絶賛!映画『インサイド・ヘッド』で描かれる"頭の中"

2009年に公開された大ヒット映画『アバター』を超え、完全オリジナル作品で歴代No.1のスタートを切ったことでも話題となっている、ディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』。各方面から高い評価が寄せられている本作に、海外ドラマ『Lie to me 嘘の瞬間』の主人公のモデルとなったポール・エクマン博士からも絶賛の声があがっている。

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『Lie to me 嘘の瞬間』は、ティム・ロス演じる主人公カル・ライトマン博士が、人間の顔に現れるわずか0.2秒の"微表情"を読み解くことで難解な事件を次々解決していく。このライトマン博士のモデルとなったのが、ポール・エクマン博士だ。エクマン博士は、人間の顔に無意識に表れる本心の表情を読み解く微表情学という心理学の第一人者として知られている。

そもそもピクサーは一つの映画を作るときに、徹底的にリサーチを行うことでも知られている。本作の製作中には、誰も見たことがない"頭の中"を描くために、何人もの心理学の専門家に学び、エクマン博士もそのうちの一人だという。

彼は、本作で描かれる"感情"のあり方について、脚本が出来上がるずっと前から関わっていたそうで、エクマン博士が、「特定の感情がボディ・ランゲージや声を通してどのように表現されるかについて話しました」と明かしている。

また、本作では、思春期になる11歳の少女ライリーが引越しにより、友人との別れや新しい学校生活に直面し、心が不安定になってしまう様子を、感情たちの目線から描いているが、そんな本作について、エクマン博士は「多くのシーンで基本的な感情をうまく捉えています。親であれ子であれ、誰であっても失った故郷の友人やそこでのチャンスを失ったライリーの気持ちに共感できます。私はとくにカナシミの必要性を心から感じることができました」と語っている。

"感情たち"の感動の冒険ファンタジー作品といわれる本作だが、こうした裏側を感じながら観れば、また一味違った楽しみ方ができることだろう。

『インサイド・ヘッド』は7月18日(土)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『インサイド・ヘッド』
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