『GOTHAM/ゴッサム』来日キャストインタビュー! ショーン・パートウィー&コリー・マイケル・スミス編

世界中で絶大な人気を誇るダークヒーロー・バットマンの相棒である、ゴッサム市警本部長ジェームズ・ゴードンの若き日を描いたドラマ『GOTHAM/ゴッサム』。本作でアルフレッドを演じるショーン・パートウィーとエドワード・ニグマを演じるコリー・マイケル・スミス。ベテランと若手という二人だが、インタビューでは時折ジョークを交えながら有名キャラクターを演じることの苦労や撮影での出来事を語り、実際に共演シーンはないものの、絶妙なチームワークを披露してくれた。

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――ベテランから若手まで、実力派の俳優が揃っていますが、お互いに刺激を受ける点はどんなところでしょう?

コリー:残念ながらショーンとは同じシーンの撮影はないんだけど、それでも彼のような素晴らしい経験を持った人たちに囲まれて仕事をする中で学ぶ事はすごく多いんだ。遠くから彼の演技を眺めているだけでも、そして一人の人間としても、いろいろと刺激を受けるし、彼と一緒にこういう長いシリーズに出演できる事自体、本当に光栄な事だと思ってるよ。

ショーン:私の方こそ、一緒の撮影シーンこそないけれど、すごく刺激を受けているよ。役者の仕事の一番素晴らしいところは、年齢は全く関係ない事なんだ。10代でも80代でも同等に仕事ができるし、幅広い年齢の人たちと一緒に演技ができる。彼のような若い才能と一緒に仕事をするというのは常に喜びであり、驚きでもあるんだ。それに、彼のような若い才能と一緒に仕事をして、その役へのアプローチ法や演技を見て、何も考えなくなったら俳優として終わりだと思ってる。俳優である以上、立ち止まる事無く、常に前進していかないとね。

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――ブルースを演じるデヴィッドの印象は?

ショーン:彼はものすごい才能を持った俳優だし、僕のもう一人の息子のような存在だよ。実はアルフレッドという名前の息子がいるんだけど、デヴィッドは彼とほぼ同じ年齢で、僕の息子と同じくらい彼を愛しているし、すごく仲良くしているよ。

コリー:すごく知的だし、ものすごい集中力を持ってるんだ。

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――アルフレッドとリドラーというアメコミファンなら誰もが知っているキャラクターの、知られざる姿を演じるにあたって、どこを重要視していますか?

ショーン:やっぱり現実に根差しているかという事が重要だと思う。幸運な事に素晴らしい脚本家に恵まれているし、ブルーノ・ヘラーが心理的なアプローチを重視しているので、その中でアルフレッドのリアリティとは何なのかを見つける事が、私にとっては一番重要な事なんだ。

コリー:アーティストとして、こうしたオリジンものに関わったり、あるキャラクターの長年に渡る道筋を追っていく事はとてもやりがいを感じるよ。しかもエドワードの場合、最終的に彼がどんな人物になるのかをみんな知っているわけだから。僕にとって幸運だったのは、エドワードが置かれている環境が、腐敗しているとはいえ、善人たちも多くいる警察本部という場所で、彼自身、献身的に仕事をしているというところなんだ。そんな彼がいかにして崩れていくのか、というのを演じるのは僕にとってたまらない設定なんだ。

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――演じる上で苦労したところはどんな点ですか?

ショーン:みなさんが持つ先入観をどう打破していくかというのが自分にとっては挑戦だったね。撮影に入ってすぐに自分自身のアフルレッドになっていると思ったけど、それをみんなはどう感じるのか、みんなが持つイメージとの戦いだから。

コリー:こういう長い歴史があるキャラクターにはいろんなバージョンがあるけど、それだけに、自分の好きなバージョンはこれだって頭の中で自分ルールを作ってしまう事があるよね。それを汚す事はできないと思ってしまうんだ。実際ファンから「彼はこんな事はしない!」と言われる事もあるよ。例えばエドワードが恋する相手がいるという事に「こんなの違う!」とTwitterで抗議してきた女性ファンがいたんだ。だから僕は彼女に言ったんだよ。エドワードの行動にはちゃんと理由があるし、彼は僕と同じ20代であなたが知っているのは40代の悪人でしょ? 20代の青年なんだから好きな人がいたっておかしくないし、その物語を僕たちは描いているんだよ、って。

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――独特の世界観を持ったゴッサム・シティのセットに立たれた時はどんな気持ちでした?

ショーン:もう脅威だったよ! ウェイン邸はまさに壮観だったね。特に書斎は素晴らしいんだ。あれはもともとパイロット版ではロード・アイランドにあった海軍の施設で撮影していたんだけど、その後シリーズ化が決まった時に全部セットとして作ってしまったんだ。初めてそのセットに立った時は本当に感動したよ。それに市警本部。あれは2階分の高さがあるんだけど、あまりのすごさに軽くパニックになって、こんな壮大なセットに見合う演技をしなきゃ、と思ったよ。

コリー:あの市警本部はどこにあるの? ってよくみんなに聞かれるんだよ(笑)警察がよく貸してくれたね、とか言われるんだ。とにかく大きくて、どの角を曲がっても凝ってて、小道具も細部まで気を配られていて、新聞にもちゃんと日にちが入っているんだ。あそこにいるだけですごくインスピレーションを感じるし、僕は置かれた環境に強烈に反応するタイプの役者なので、あの場にいられるだけで、演技に入る準備が楽にできるんだ。

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――『GOTHAM』には濃いキャラクターが大勢登場しますが、もし自分以外のキャラクターを演じられるとしたら、どのキャラクターを演じたいですか?

ショーン:どの役も素晴らしく魅力的だけど、ゴードンの相棒のハービー・ブロックはちょっと演じてみたいなぁ。彼はすごく魅力的だし、ちょっとアルフレッドとも似てるところがあるよね。言葉遣いはハービーの方が悪いけど、物事を直接的にハッキリ言ってしまうところがすごく好きなんだ。アルフレッドとハービーは気が合うと思うよ。

コリー:そうだな...。

ショーン:バーバラ・キーンじゃないの?(笑)

コリー:そうだね(笑)。もし選べるならハーレクインになりたいよ、女だけど(笑)。絶対楽しいと思うんだ。ワイルドでちょっと変わったところもあって、完全に変身できる役をやってみたいな。

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■DVD情報
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントより、
7月22日(水)レンタルDVD Vol.1~4(各巻2話収録)/デジタルレンタル順次配信開始
8月12日(水)レンタルDVD Vol.5~8(各巻2話収録)
9月9日 (水)レンタルDVD Vol.9~11(各巻2話収録)
9月9日(水)ブルーレイ&DVD発売
「『GOTHAM/ゴッサム』 <ファースト・シーズン> コンプリート・ボックス」
・ブルーレイ(4枚組)¥16,200+税
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『GOTHAM/ゴッサム』ショーン・パートウィー&コリー・マイケル・スミス
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