レオナルド・ディカプリオ主演映画『レヴェナント:蘇えりし者』の作曲を坂本龍一が担当!

レオナルド・ディカプリオ主演最新作でオスカーの呼び声高い話題作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を坂本龍一が手掛けることが決定した。

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実話からインスピレーションを受けた本作のメガホンを取るのは、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で2015年のアカデミー賞監督賞をはじめ最多4部門に輝いたアレハンドロ・G・イニャリトゥ。脚本はマイケル・パンクの小説に部分的に基づき、マーク・L・スミスとイニャリトゥが執筆する。一人の男のサバイバル・アドベンチャーと、人間の偉大な精神力を描く超大作だ。

1987年の映画『ラストエンペラー』でアカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞したほか、『戦場のメリークリスマス』(83)や『リトル・ブッダ』(93)でも音楽を手掛けてきた坂本。イニャリトゥは2006年の『バベル』で坂本のオリジナル・アルバムの楽曲「美貌の青空」を使用していたが、タッグを組むのは今回が初となる。「やっと龍一と組むことができてうれしい」とイニャリトゥ。「彼は類まれな才能の持ち主で、私は長年にわたって彼の作品の大ファンだ」と話した。一方の坂本は、「今、世界で一番力のある監督と仕事をする機会を得て、これ以上に光栄なことはありません」とコメントしている。

作品の舞台はアメリカ西部の広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれる重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、狩猟チームメンバーの一人で親友のジョン・フィッツジェラルド(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。"生きる"という純然たる意志だけを武器に、グラスは大自然の脅威のなか、厳しい冬の寒さに耐えて、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わし、フィッツジェラルドに復讐を果たすため、約300キロの容赦ない旅を生き延びなければならない。果たして彼は、生き延びることができるのか!?

リアリティを追求するため、本作の極寒の地で撮影を敢行された本作。本気で格闘シーンに臨んだディカプリオの鼻が折れるも、そのまま撮影を続行し、彼の迫真の演技を極限まで引き出した逸話もあるほど、迫力あふれたシーンが繰り広げられている。撮影監督は、全編1カットかと見紛う驚異の長回し映像が話題を呼んだ『ゼロ・グラビティ』『バードマン~』で2年連続オスカーを獲得したエマニュエル・ルベツキ。『バードマン~』に続いてイニャリトゥとタッグを組み、本作では長回しのほか、照明機材を一切使わずに自然光だけで撮影し、臨場感溢れる大自然の舞台を映し出している。

坂本をはじめアカデミー賞受賞スタッフが顔をそろえたヒューマンドラマ『レヴェナント:蘇えりし者』は、2016年4月、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:坂本龍一、レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)
(C)2016 Twentieth Century Fox