ジョージ・クルーニーが監督・製作・脚本・主演の一人四役を務め、マット・デイモン、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイなど豪華俳優陣が出演した『ミケランジェロ・プロジェクト』は、第二次大戦下にドイツ軍によって強奪されたヨーロッパ各国の美術品を奪還すべく戦場に向かったある特殊部隊を描いた、衝撃の実話の映画化だ。これがジョージとの6度目の共演となるマットが今回も彼にイタズラを仕掛けられていたことは先日お伝えしたが、本作での二人の関係は実際の関係と色濃く重なっているようだ。
本作の中で、マットが演じるジェームズはフランク(ジョージ・クルーニー)にスカウトされる形でメンバー入りするが、この映画に出演したきっかけも同じだったそう。「ある日、子どもたちを迎えに学校へ向かう時、ジョージからメールが届いたんだ。『春頃ってどうしてる? 忙しいかい?』って聞くから、家に帰った後で電話したんだ。それでいろいろ話して、この計画を知って、とりあえず脚本を送ってもらった。そしたら読み始めたそばから面白くて、このストーリーが大好きになっちゃったんだ。それが確か、撮影が始まる4、5ヵ月前だったと思う。でも実際、僕の脚本には注意点のメモ書きなんかは一切なかったよ。大変な作業や演出の難しい部分はグラント(ヘスロヴ)とジョージがすでにやってくれていたからね。僕にとっては簡単にスッと入っていけるタイプの作品だったんだ」と話している。
長年友人関係にあるジョージと仕事をすることについては、「断然仕事しやすいよ。気を遣わなくていいんだから。ジョージだって僕の気分のことなんていちいち考えてないはずだよ。僕らの間には無条件の信頼があるし、もし僕がダメな芝居していたら彼はその場で遠慮なく言うはずさ!」と語り、理想的な関係であることを明かした。
マットは続けて、「本当の話、意見が食い違うってことは今回一切なかったな。ジョージは長い間、この作品を頭の中で描いていて、実際に脚本も書いて、その上で監督しているわけだから。それに彼は、ほかの優れた監督たち同様にカットがすごくいい。それぞれのシーンをどう撮影するのか、それで物語がどう進んでいくのか、ものすごく正確で厳密な視点から見ている。そういう既にはっきりとしたビジョンがある人と意見をぶつけ合う必要ってあまり無いんじゃない? ジョージは自分が創りたいものを完璧にイメージできて、それを周囲に伝えるのもすごく上手い。そのおかげで役者もスタッフも、本当にやりやすい現場だったよ」と、ジョージの仕事ぶりを称賛している。
実生活と同じく、ジョージとマット演じる役の信頼関係の深さも描かれている『ミケランジェロ・プロジェクト』は、11月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ミケランジェロ・プロジェクト』
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