FOX重役、『マイノリティ・リポート』ドラマ版に「がっかりした」とコメント

トム・クルーズ主演の大ヒットSF映画『マイノリティ・リポート』。この映画版の15年後を描いた米FOXの同名ドラマシリーズは、9月の放送開始当初から視聴率で苦戦し、FOXの重役も「がっかりした」とコメントするなど、苦しい立場となっているようだ。

ドラマ版『マイノリティ・リポート』は、映画版と同様に、"プリコグ"と呼ばれる予知能力者を警察が非合法的に使い、凶悪犯罪を防止するというストーリー。プリコグのダッシュを『父親たちの星条旗』のスターク・サンズが、彼の能力を借りる女性警官ララを『カリフォルニケーション』のミーガン・グッドがそれぞれ演じる。また、映画版の監督を務めたスティーヴン・スピルバーグが、ドラマ版でもエグゼクティブ・プロデューサーとして参画している。

英Digital Spyによると、FOXの重役ジェームズ・マードック氏は、とある投資家との電話で「ドラマ版『マイノリティ・リポート』には失望した」と、不満を暴露したという。

人気映画からの正式なスピンオフとなるドラマだけに、今秋の新作ドラマの中でも特に注目され、批評家からの期待値も高かった。しかし、視聴率はスタートから低迷し、批評家からも厳しいコメントが相次いでいる。10月には、当初13話予定だったエピソードを10話にカット。キャンセルの可能性すらあるという。

前評判が高かったゆえに、そのがっかり感も高いのか。『マイノリティ・リポート』の巻き返しを期待したい!(海外ドラマNAVI)

Photo:ドラマ版『マイノリティ・リポート』
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